七夕の夜に~琴座の話

7月7日は七夕ー星たちへの願いごとを唱える、という大きなイベントの1日です。
元となったのは、織姫と彦星の「七夕伝説」ー1年に1度だけ会える日がこの七夕の日、二人が無事に会えますように、と晴れることも併せて祈りますよね。
 

空に輝く織姫の星は「こと座の一等星」である「ベガ」の星。夏の時期は「夏の大三角」と言われる有名な星の1点として、眼で見ることもできます。(梅雨時は、曇りの日が多く見えずらいかもしれません)
今回は、ちょっと趣向を変えて「琴座」のルーツを振り返るお話です。
ヒューマノイドと言われる、人間型の生命体としての元祖が「琴座人」と言われています。大きな視点で言えば、私たち全ての地球人の祖先が「琴座人」ということに。
今世のあなたに大きく影響を与えているのが、実は琴座人のエネルギーかもしれません!
七夕の夜に、そんな昔を想像しながら星を眺めてみてはいかがでしょうか? 
 

星と宇宙人

呼び名が同じなので、普通に混同してしまうのですが、琴座人は「こと座」に住んでいる宇宙人ということではありません。
更に細かく言うと、「こと座」というのはいくつかの星が集まった「星座」のひとつ、その名前であり、こと座の中でも最も明るい一等星の星が「ベガ」ーこれが「織姫の星」と言われています。
 

人間型の生命体(ヒューマノイド)ー地球にいるのが地球人なら、琴座にいるのが琴座人、ではあるのですが、いわゆる宇宙人のくくりとなると、「今見えること座の辺りで文明を築いた」というイメージー琴座人 / ベガ人、であり、星たちとイコール、というわけではありません。
 
 
これはこと座に限らず、オリオン星人、プレアデス星人、シリウス星人…等全てに共通している内容。そんな中で、なぜかこと座に、シリウスに惹かれる…といった時には、きっとその星人たちとのご縁があったのでしょう。自分の過去世に、そこで過ごしたなつかしさがあるのかもしれませんね。

 
 

琴座人の性質

ワンという一つの世界から、分離をして初めての人間型での文明ですので、なんといっても「パイオニア精神」ということが言えます。「男性性」という、外側へ向けてというエネルギーが強いーどんどん領地を拡大・発展していくという前向きな精神です。対外、なので「物質的」ということもいえます。
一番最初、なのですから眼に見えるカタチを残すというのは、当然の流れです。


西洋占星術的にいえば「火・風」の性質に近いーフットワークも軽く、新しいことへトライし、周りも巻き込んでのリーダーとしての資質も備えています。好奇心旺盛で「やってみないと!」という、なかなか男前な姿勢。

 
これが、前のめりになってやりすぎ感が漂ってくると…
横暴なのか、自分勝手なのか、考えなしなのか、落ち着きがないのか…。やがてはバランスを崩してしまい、必要となってくるのが「女性性」という、反対の性質です。
そこで、琴座人から派生したのが女性性をメインに持つ「ベガ人」でした。 

 
 
 

ベガ人の性質

織姫星のベガ、文明としても栄えた時期があります。男性性で、前向きイケイケな琴座人からの派生ーちょっとそういうのは…どうなのかしら?、ということで、外向きではなく内向きのエネルギー、「スピリチュアル性」を重視した文明です。
 
 
西洋占星術にいうと「水・土」の性質に近いーしっかりと着実に進む、受けとめるという受容性が高く、安全性や確実性を好む。この人がいれば、というとても頼りになる安心感をもたらす人で、縁の下の力持ちですよね。
 

琴座人の「物質性」に大いなる疑問を持った人種なので、「精神性」を非常に重視したと言われ、現代に伝わる「古代から受け継がれる秘宝」だったり、良くも悪くも「魔術」と言われるような技法は、このベガ人から受け継がれたものが多いようです。
ただ、精神性といっても「感覚」ということではなく、感情は切り離し「思考」という、頭で考えに考え抜かれたことを選択したことで、「感情」が満たされず… あれ?何かが足りないんだけれど、でまた考えに考えて、でもやっぱり「満たされない」。
この辺りは、今の私たちが持つ感覚に近いのかな、と思います。
どんなにお得とか、効率がいいとかの頭での利点だけでは、いつしか煮詰まっていきますよね。ベガ人も、やがてはそれに気づき軌道修正していくこととなりました。

 

 

陰陽バランス

一番最初の琴座人、そこから相反する資質を持つベガ人が誕生し、その後スピリチュアル界ではおなじみの、オリオン / プレアデス / シリウス、そしてエササニ星人の原型でもある「ゼータ星人」など、さまざまに分岐し、今の地球人同様、さまざまな葛藤・二極性を乗り越え次元上昇していきました。  

 

そもそもが
「ワンネス」という一(いち)の世界からの分離であるので、二極というプラスとマイナスの相反する性質を持つ。私たちは、そこから再び一(いち)へと帰る、という行程の中にいますから、プラスとマイナスという両方の性質をバランスよく、ということが統合への道です。
 
そう思うと
宇宙はなかなか興味深いエネルギーで、バランスを保っていると言えそうです。それぞれが、男性性であり、また女性性でもあるー私たち個人の持つ性質同様、相反する二面性を持ち合わせています。

  • 男性性ー地球(太陽) / 女性性ー月
  • 男性性ー太陽 / 女性性ー地球
  • 男性性ー天の川銀河 / 女性性ー太陽


頭では想像できる範囲を超えている宇宙の全体図、もちろんまだまだ謎だらけの世界ですが、星たちは陰陽バランスの両方を供えながらー陰でもあり、また陽でもありながら、協力しあい拡大発展しています。

おなじみの陰陽のマークでもわかるように、対極でありながら対立することなく、穏やかに丸く。そして「100%陰」「100%陽」でもなくーそれぞれの領域に反対のエネルギーがポツンと存在ーこれが私たちの目指す「統合」の形でしょう。 

 


 
 
ワンネスという一(いち)へ帰る、という表現をよく使っていますが、今世にいながらワンの世界へ帰れる、ということとは異なります。あくまで目指すのは統合の「世界観」ーなぜなら私たちは「身体」を持ち、今世では二極を体験し、成長することが目的だからです。
すなわち
それは「個性を持つ」「オリジナリティ / アイデンティティがある」ということ。(ワンの世界には「個性」はありません。いち、だからです)
才能は育てることで、伸び、変化していきます。琴座人が目指したカタチを創るためには、ベガ人の持つ精神性もまた必要でした。あなたが持ってきた星の特色は、どんなことがあるでしょうか?
 
 
七夕の夜には
織姫と彦星の再会を願い、そして自分に引き継がれた遠き星たちの歴史にも想いを馳せてみてください。
なにか、メッセージを受け取れるかもしれません。