西洋占星術には、サイン(星座)や惑星、ハウスが割り当てられており、そこからさまざまな個人の資質を読んだり、出来事などを占うことができます。
個人の資質としては、「ご縁のある惑星」といった感じで、関係が深い惑星や資質を「ご縁がある」という読み方をしたり、もあります。
今回は、少し話を拡大し「星にまつわるグループ意識」を4つ、ご紹介します。
グループ意識とは
私たちは、「身体」という明らかなる境界線を持っており、それゆえの「個人」という、「個」で完成する資質を持っています。なので、人と、周りと違ってあたりまえーそれがオリジナリティでもあるわけですね。
ところが
第4密度の後期~第5密度(第5次元~第6次元)に入ると、個体が消えてゆき「エネルギー体」に変わってゆくー個人という境界線がなくなっていきます。
そして、地球でも「類は友を呼ぶ」を言われているように、似た者同士が引き合うー同じようなエネルギー体は、引き合って、くっついてーグループが誕生する。個体を持たないので、そこにあるのは「グループ意識」です。
イメージとしては、パズルを完成させる感じ・・
ワンネスの「一(いち)」という世界が、『犬』のパズルを完成させること、なのだとしたら
細かな1ピース1ピースが私たちですーそこから個体を捨てー似た者同士が集まるグループになるとー犬の手を形作るグループ / 耳を形作るグループ…もっとグループが大きくなればー顔を形作るグループ / 胴体を形作るグループ…
どんどん塊になってゆき、最終的には『1個』で犬が完成ーThe One. という感じです。
このグループ意識は、個の性質にも影響を与えているということで「アーキタイプ」と言える場合もあります。タロットでは大アルカナを「アーキタイプ」といい、数秘にあてはめて「今世の使命 / 運命」等を読んだりしますね。
よりご縁があり、深いつながりであり、より大きな視点で見た時に現れる性質と言えます。
今回は、「星にまつわるグループ意識」を見ていきますが、「星の数ほど」という表現があるように、グループ自体も計り知れないほどに存在します。
その中から、太陽系の中心ー「太陽」と、太陽の衛星である「月」、そして太陽系を抜けて、非常に有名な恒星でもある「アンタレス」「アークトゥルス」のグループ意識(アーキタイプ)を見ていきます。
太陽
太陽系の中心であり、唯一の恒星である「太陽」
非常に外向きな、自らが動いて創り出す、という創造性はもちろん、なんといってもパワフルです。
ジオセントリックのホロスコープ上では
「地球」という惑星ではなく、「太陽」が登場していますね。ここでの太陽は、ハイヤーセルフといういわば自分自身ーなので、この太陽の資質を開花させることが、魂の願いである、という読み方もできます。
そんな、太陽系の中心である「太陽」のメインの意識は「創造性」
ワンという1つの世界から分離をし、そこからの統合への道なりーこれは、自分たちで創って、選んで進むことができます。そのステージともなる太陽ー地球、このグループ意識を強く引き継いでいる人は、前進する力が強く、挫折をしてもそれでも負けないっ!、と立ち上がる力、新しい方法を産み出す力に長けています。男性性のエネルギー寄りと言えますね。
そもそも、人生には挫折といった、悲しい出来事、思い通りにはいかない…と悩むことがあっても、人は自然と「前を向く」「やがて立ち上がる」。
「明けない夜はない」と言われるように、太陽が再び上り始めるように、人は自然と前を向くようになる。そして、成長を望むからこそ、悩みも出てくる。それは、私たちの根底に、太陽意識が宿っているからです。
月
太陽の周りを回っている衛星ー月。月がなければ、地球は存在しえないー地球に人が住み、暮らしができるのは「月」の恩恵あってこそ、と言えますね。
物理学や天文学など、昔から今も、ずっと研究されているものの、月の起源すらいまだ決定打がない、とされており…なんとも摩訶不思議な天体です。
そもそもが、宇宙全体の話でもありますが、どうも「地球に都合が良すぎる!」という性質になっていることばかりです。月の性質は、その最たるもので、大きさをとっても衛星にしては大きすぎるし、その”大きさ”の比率と、太陽からの”距離”の比率が同じであったり(だから、太陽と月は同じ大きさに見える)。
これは
スピリチュアル的に言えば、当然「オーダーメイド」ー地球用に創られているから、ということがいえます。
と、少し前置きが長くなりましたが
そんな、地球のためのグループである「月」
そのメインの意識は「地球に残された、希望の光」ー地球をサポートすることです。
地球は、宇宙星人たちのオリオン戦争さながら、非常に二極化が激しい、いわば1つの戦場です。その中に残された、人々の希望の灯りーそれが「月」の意識です。
なので、非常に多彩な働きがあります。
心を癒す、という受容に長けていることはもちろんですが、セーラームーンではありませんが、第一線で戦う戦闘部隊もありますし、「愛」を伝えるための「智慧」ー厳しさといった頭脳戦も担当します。
月のグループ意識を強く引き継いでいる人は、優しくおおらかでありながらも強く厳しい。困った時、苦しい時に手を貸してくれるような人、そんな時にもふと思い出すような「希望の人」ー太陽の男性性に対し、女性性のエネルギー寄りと言えるでしょう。
アンタレス
太陽系を抜け、太陽以外の恒星、天の川銀河の中でも非常に大きな役割を持っているのが「アンタレス」です。さそり座を構成する、赤く光る一等星、夏に肉眼でも見える星なので、有名ですね。
アンタレスは、月によって見えなくなるという現象ー「星食」がある数少ない恒星の1つです。月の通り道(白道)付近にある恒星だから起こる現象ーそういった意味でも、月との / 地球との関係性が深い星です。
少し専門的な話になりますが
私たちの魂が、今世に転生してくるとき、後述する「アークトゥルス」を通過して地球に降り立つ、という流れはみなに共通していますが、中にはこの「アンタレス」を通過する、という魂意識もあります。
さそり座のルーラー(支配星、担当惑星のこと)が冥王星、ということからもうなずけますが、物事の本質を問う、本物志向の、限りなく純粋な核の部分を残した再生など、いわゆる「根本」に働きかけるグループ意識です。男性性寄りの、行動力、発信力のあるエネルギーですが、さそり座や冥王星のイメージからも推察できるように、飛び出す!というよりは、芯を伴いじっくりと燃え続ける、という、持続力がケタ違いなところも。
「アンタレス」という恒星のグループ意識なので、さそり座だから / ではないから、ということではありません。今まで、という発想をひっくり返すようなパワーを持っている、非常に強いエネルギーです。
アークトゥルス
「春の大三角」として有名な、うしかい座の一等星「アークトゥルス」、非常に非常に穏やかな優しい星のエネルギー、女性性寄りのエネルギーです。
諸説あり、ヒューマノイドという人間型の宇宙星人としての歴史がある、という話もあれば、ヒューマノイドとしての転生はしていないー純粋なグループ意識のみ、という話もあります。
当方は、後者の「純粋なグループ意識のみ」という見解を持っています。アークトゥルスの「愛しかない」エネルギーは、常に地球全体に降り注いでおり、誰でも無制限に受け取ることができるー
レイキエネルギーへのコンタクトで、エネルギーの感覚に不慣れであっても「なんかあったかい感じ」という、ホンワリとした感覚が生まれるのは、アークトゥルスの働きも大いにあります。
アークトゥルスのグループ意識は、もう「愛しかない」の一言です。
プレアデス星人も、愛しかないという慈愛の人ですが、愛ゆえにバランスを崩してしまった過去を持ちます。(良かれと思って…という発想から)
対して、アークトゥルスは言葉では言い表せないほどに、「バランスの取れた愛」ー常に中庸、というのはなかなかに難しいものですが、「難しい」という言葉すら存在しないほどの「莫大な愛の力」でバランスが保たれます。
月のように、常に地球をサポートしている、純粋な愛のエネルギーであるアークトゥルスのグループ意識を強く引き継いでいる人は、「愛」に関するテーマを色濃く持っている人です。
ただ愛する、とか、なんでも受け入れる、ということだけが愛ではないので、ちょっと苦しい場面ー手放す / 見放す愛なども体験していくでしょう。
そんな時、苦しい、つらい…というところで止まらず、もともと持ち合わせているアークトゥルスのエネルギーを思い出すと、自分自身も救われ、より愛の人へと成長することができます。
眠っている意識たち
代表的なアーキタイプ、グループ意識をご紹介しましたが、いかがでしたか? あなたに当てはまる!、というタイプはあったでしょうか?
冒頭でも書いたように、グループ意識とはいわば担当分野なので、太陽系の惑星ー水星 / 金星 / 火星…それぞれの惑星たちもグループ意識です。「ご縁のある惑星」であれば、色濃くその資質を引き継ぎ、意識として存在している… 根底の意識であればあるほど、「まだ眠っている」ということも多いものです。
そこで、「どう活かすのか」という創造性ー私たちの「意志」で「選択」して「行動」することで、眠っている意識がどんどん目覚めていきます。
詳しくは、講座で語っていることですが、「アルケミー」という錬金術的変化が次々と、自動で起こるようになる。これは、なかなかに楽しい体験です! その辺のネガティブは、全く気にならなくなるくらいに、充実できる自分でいられます。
自分と向き合い、みつめることで見えてくるグループ意識ー自分を知る、というキッカケになれば幸いです。