想いを形にする星ー土星

1つ1つの惑星にはそれぞれ性質があります。
ホロスコープ上では、サイン(星座)も振り分けられており、こんな性質・こんな働きというおおよその基本があります。

 

その中で、ちょっと苦手意識を持たれてしまいがちなのが「土星」です。土星は英語で「Saturn」、カタカナ読みにすると「サタン」になるので、悪魔を意味するサタンーSatan、と混同されることも。(英語の発音は全く異なります)
  


土星の働き、と言えば
システムや形式、明確な形、責任、組織、安定、保守的
という感じであり、対応するのは「山羊座」です。山羊座は、12ある星座の中で一番社会性が強く、集団性に同化、が基本姿勢ですね。

飛び抜けるよりも平均、
個人よりも集団、
というのが基本の柱です。
ホロスコープ上で土星が位置するエリアを「苦労ポイント」と説明する人もいます。
持って生まれたその人自身が持つ苦労ポイント、つまりは「試練」ということ。
その試練は付いてまわるけれど、それを乗り越えてこその成功!、というイメージでしょうか?

 
ちょっと堅苦しいイメージなので、苦手とされてしまうのもなんとなくわかるのですが、この土星は、他にも重要な側面を持っています。
 
 


 
 
土星には、「最終的な達成イメージ」を完成させるような働きがあります
 
土星の発達年令域ー人間の実際の年令と、惑星との関連性を表すものですが、これが「50代半ばから70才あたり」と言われます。この時期が「土星期」ーここで形になるのが「自分が描いた未来の達成イメージ」です
こうなりたい、ああなりたい、というイメージに沿って、なにが足りない / なにが必要、ということを「メンテナンス」してくれる天体、それが土星なのです。
「サターンリターン」というのが有名で、29年ごとに土星のメンテナンスがガツン!と入ります。自分の成長具合と、イメージとの差をプラスマイナス両方調整してくれます。


サターンリターンは29年ごとなので、29才 / 56才が最も大きいメンテナンスタイムです。ほか、プチ版メンテナンスは7年ごと → 21才 / 36才 / 42才 / 49才 / 63才あたりで、小さな見直しが入っています。

 
そういった
イメージだけに留まらず、地球で地に足をつけて、自分の世界観を現実化するのに重要な惑星です。
現実社会、というところでは、集団生活の中でのルールやモラルも必要になる。それも踏まえて、その上に成り立つ個の世界観です。そう考えれば、ちょっと厳しめな感じがあったり、苦労・試練という感じかもしれませんね。


この土星と他の惑星たちとのつながりがたくさんある、と言う人は、社会でなにかを成し遂げるような人です
各業界での有名人や実業家、などは確かに社会的な影響が大きい人、になりますが、そういった大勢の人を巻き込む、ということだけではなく、小さな地域のコミュニティの中心人物だったりなどもあります。コトの大小は問わず、いずれにしても、周りと / 団体の中で、という背景がテーマになってきます。

なので、そういった方は、資質や才能を活かす、その道は?と探すときに、1つの目安が「社会性」ということにもなってくるでしょう。
 



土星は自分の想い、世界観の実現に大きく携わってくる惑星です。そして、地道にコツコツと築き上げていく。
年末年始である今の時期には、「新年の抱負・誓い」などを新たに設定するのに良い機会です。どんな世界を創りたいか、自分が到達するイメージを大切に深堀してみて下さい。
メンテナンス時には、ちょっとガツンとくる(?)こともあるかもしれませんが、地に足をしっかりつけて立つ、そんな現実を応援してくれる土星に感謝ですね。