悪役を引き受ける

前回は、ボイジャータロットカード「Actorー俳優」のカードを基に、演じるということ、そのためのポイントをお伝えしました。

 
今回は、「演じる」ということをさらに発展させ、「悪役を引き受ける」ーそんな視点から考察してみます。誰しも、自分の / 社会の人生劇場では、時には悪役を演じることもあるでしょう。

そういった「一般的な」ということのほかに、進んで「悪役」を引き受けている、というような魂のテーマもあります。・・・あなたの場合はいかがでしょうか? ぜひ読み進めて確認されてみて下さい。

まずは、演じるということを実際の仕事とされている方、を見てみます。
日本人の俳優さんではありませんが
当方が好きな男優さんは、格好良すぎる王子様系好青年から、超クールな知的社会人から、血も涙もない殺人者から、ガラの悪い役まで、本当になんでもこなしています。好きな俳優さんであるにも関わらず、悪役の時は本気で腹が立つ! それだけ、演技が卓越しているということでしょうね。


そのように、万遍なくこなす、という方は、こと映画 / ドラマなどでは珍しいかもしれません。
ヒーロー / ヒロインというより、いわゆる悪役というのは、演じるのが難しい…そうです。さらには、「その役柄=当人」というイメージも付きまといやすく、誹謗中傷という的にもなりかねないので、なかなかやりたがらない…という側面もある様子・・・確かに、上手な俳優さんほどに、悪役の登場人物って、本当に腹立つ!なことしていますよね(←そういう設定なので…)
 
言ってみれば、誰だって「良い人」でありたいし、「好かれたい」と思うのは当然のことです。 
 
 
 

では、私たちがそれでも悪役を演じなければならない時…それはどんな時でしょうか?

立場上…という感じが多いのかもしれません。
誰かに、なにかを教える、とか、育てる、という場面だったりするとー子育てや、後輩育成などはイメージしやすいと思いますが、自分が悪役になるよりは、全部全部を受け入れてしまった方が「ラク」だったりもしますよね。
 
 
なんでもしてあげたい、からこそ、まぁいいかとなんでも受け入れるとか、反対に、面倒くさいからどうでもいいや、はいはいとスルーしたり。
それを、あえてグッと拳を握りしめながら突き放したり、時間をかけて丁寧に話す機会を設けたり。教育とか、叱るということは、そういった厳しい側面を持っています。

 
さらに
対相手は、というと、自分をすんなり受け入れてもらえなかったと、アンガーが勃発するかもしれませんし、落胆、悲しみ、ショック…ネガティブな感情を引き起こすことが多いでしょう。
ですが、そういった出来事がターニングポイントになったり、「あの時の、あれがあったから…」と成長してから気が付いてゆくーずっと、後になってからは変わってゆくのでしょうが…。
 

悪役は、なかなかつらい役回りと言えそうです。 

 
 

誰しも、そういった悪役を演じる機会がある反面、そういった「悪役を担うことが多い」ー次のステップへ進む魂、チャレンジ魂、ベテラン魂、などでは、それが今世のテーマの1つ、ということもあります。
 
 
育成、指導者、リーダーという資質を持ち合わせている、シンプルに「技術向上」ということもあれば、統合意識をもたらすような「精神性」ということもあります。
 

大きな特徴としては
「見えないこと / 気づかないことが、普通に見える人、できる人」
ということがあります。

 
え? そこ??
そんなこと言われたことない。
そんな風に言う人、誰もいないよ。
~だから、変なヒトなのか、変わり者なのか、ネガティブに偏れば小うるさいのか…
周りには、そんな風に映る場面もあるし、そう一時的にでも解釈されてしまうことも出てくるでしょう。
 

でも、自分の中では「普通にしているだけなのに」ー
その ”普通” が、実は才能なので、それをどう活かすのか、という学びが今世のテーマへとつながっていきます。
地球は物質的な星ですから、「身体をつかった体験」が必要で、その体験を通して少しずつ成長してゆくもの。なので、コト若い世代では、そのもまれている状況に「どしうたら?」と悩むかもしれませんね。
 
 
 

この悪役を引き受ける、ということは、昨今のなんとかハラスメントとは大きく異なります。
なんとかハラスメントの場合には、単純にマイルール、自分の良しとするセオリーを「これが正しい!」と押し付けているーだから、これをやれよな上からの姿勢がアリアリです。
 

それは論外として
今回お伝えしている悪役とは、いわば「正しいクレーム」に似ています。本来のクレームは、相手が気づかなかった視点を、まっすぐに伝えることであり、そこから相手も「改善」が生まれて成長することができるー感謝が生まれ、循環し、それからも良好な関係が続いていくーまぁ、「言い方」「伝え方」という側面はありますが。。(キッツ―…な言われようだと、トラウマ的にもなってしまいますね…)
 

なので悪役を引き受ける方も、「伝え方」という視点でも、経験ー成長を重ねてゆくことになります。愛情があっても、上手く表現できない、ということは普通に起こりがち。
そして
言われた方は、否定されたということから傷ついたり、ショックだったり、怒りにもなったり…あぁ、知らない方が良かったのに!にもなりがちですが、魂の成長という側面では「痛みの対価」ということから、知るー学ぶということで、成長していけます。
 

みな今世の地球体験を、楽しみ、成長するという目的でココに来ていますが、そのためにあえて「見えすぎる視点」を持つ人がいます。
あなたは、選ばれた「悪役担当」かもしれません。「悪役じゃん!」というつらさもありますが、その分見える視点があるということは、宇宙意識 / 統合意識も比例して大きいーその安心感と安定感へフォーカスしてみて下さい。宇宙は、いつでもあなたの味方です。





メールマガジンのご案内
登録希望のものをチェックしてください(無料)
Soul reading