魂の成長~霊格について

スピリチュアル界での、広義での最大の目的ともいえるのが「魂の成長」。
眼に見えないエネルギー / 波動 / 感覚…という世界観なので、なかなかわかりずらいものです。
日々体験して行くことが学びであり、成長につながる、というシンプルな流れなのですが、これには「もともと持ってきた、魂の性質・テーマ」というものも大きく関わっています。

 
そこで、出てくるワードが「霊格」ー人格ならぬ霊格。霊的な格、つまりは見えない魂の世界にも性質・クラスがあるという話。
なら、今の自分の霊格はどれくらい?どこら辺にいるんだろう? 魂の世界では何年生なのでしょうか? ご自身の魂の成長度合いが気になる方、ぜひご参考にされて下さい。

霊格の五段階

宗教的要素なども加わり、霊格の段階についてはいろいろな表現がされています。基本的には下記の五段階とされており、もう少し細分化されているものもあります。(○○期、というのはイメージしやすいように当てはめただけの言葉です)
 
 
また、いずれの段階にも「前期ー後期」といった幅があるので、実際はもっと細かくなりますね。これは、小学生→1年生~6年生 / 義務教育→小学生1年生~中学3年生、といった幅と同じようにイメージされるとわかりやすいでしょう。 
 

霊格の五段階は
「マズローの欲求五段階説」のように、自己実現へと向けて進んで行く、という流れは一緒、なのですが。
頂点である自己実現は、霊格ー魂の成長の第三段階までに相当、その先がまだある、というのが大まかな流れです。

 
 

第1段階-幼少期

まずは、生まれたばかりで若い魂、経験の少ない魂たち。マズロー欲求五段階説でいうところの、底辺「生理的欲求」に該当する部分。目安としては、後進国に生まれることが多いとされています。
 
 
後進国ーシンプルに貧しく衛生状態もインフラも整っておらず…狩猟生活をしている民族などにも相当します。
鬱になりにくい、とされ、推奨される行動が「身体を動かす(使う)」「陽を浴びる」「仲間と話す」などであり、普通に日常としてこれらを満たしているのが、この狩猟民族の人たち。
なので、不衛生という環境の中、死産の比率も高いという悲しい状況もある反面、日本のようにストレスを慢性的に抱える、自殺に至る、ということがほとんどないというのも大きな特徴と言われます。
 
本能的ー睡眠欲 / 食欲 / 性欲ー種の保存、そういった「生きる」ということ自体を体験すること
そんな生理的欲求を満たし、成長することから魂はスタートして行きます。
 
 
 

第2段階-青年期

マズローの欲求五段階説、次の段階は「安全」「安心」といった欲求です。
生理的な欲求である、代表的な狩猟生活では「安全」が確保されていませんでした。いつ敵に襲われるのか、食べるものが明日もあるのか、そういった危機感と隣り合わせだったわけですね。
 
 
そこで、次には安全を、安心を求めていく。目安としては共産国に生まれることが多いとされています。
業務分担・役割分担をして助け合う、という良い側面もありますが、反対に「指示を出す / 判断を下す者」という構図も出てくるーだから「安心」でもあり、だから「常に権力争い」も起きがちで、だんだんと二極化が顕著になってくる頃です。

 
そういったいびつな関係性は、長続きはしないもので、いつか誰かが「なにかおかしい…」を感じ、そしてそれを行動へと移して行くようになる。
魂の経験としては、支配する側 / される側の両方を体験し、やがて「なにかおかしい」を形に、と成長して行きます。 
 

 

第3段階-壮年期

続いて「社会的欲求」ー「承認欲求」ー「自己実現」と、一気に駆け抜けていく。人間の年齢でいうと、社会人デビューをし、社会で最も活躍する年齢に相当する頃です。本能的な体験から、だんだん知性や思考を伴った体験に変わってきています。

 
今の日本はもちろん、そういった先進国に生まれることが多く、一言で先進国と言っても日本なのか、アメリカなのか、では学びももちろん変わってきます。
資本主義社会では、弱肉強食といった強いものだけが勝ち残るんだっ!それを自分の手で勝ち取るのだっっ!、という上へ上へと目指す流れがあり、常に競争が繰り広げられる。「自己」という、自分自身を確立する、オリジナリティの追及という流れです。
 
 
なので「上」ー「下」という階層が出来上がり、これは実力次第でいくらでも逆転するというサバイバル。
といっても、エゴ全開の争いという層もあれば、「成長⇔利益」という循環を創り出す、常に革新的に新しいことにトライし続ける、という層もあり、中身は実に様々、だからこそ実にカオスです。
 
この壮年期の後半あたりから、「上へ」と目指し突き進むことへのハテナ??を感じるようになる…やはりここでも「なにかがおかしい…」を感じて、魂は次のステップへと成長して行きます。
 

 

第4段階-成熟期

マズローの欲求五段階説としては、ほぼほぼ達成し終えた魂。
とはいえ、「なにかがおかしい…」を感じ始めるーここで、二極化から大きく「統合」へと動き出す、妙な表現ですがワンネスという一(いち)へと帰っていくような流れになっていきます。(同じ道筋ではありません)

 
統合ー陰陽バランスであり、相反するもの同士のバランスが整うこと。
マインドと感情、男性性(発信)と女性性(受容)、さらには物質と霊性(見えない世界観)、など。
なので、なにかを得ることだけではない、「心の充足も大事だよね」とか「量より質」「自分にとっての価値観」というものがよりフォーカスされていきます。
ちょうど、今の地球でもそういった動きが眼に見えてわかるようになってきた頃ー統合へという動きが進められているからこそですね。

 
この記事を読まれている方は、ほとんどがこの第4段階に相当する方…なのでは?と思っています。
そもそも、イケイケで自己実現している時には、見えない世界観などを取り入れる隙も無いでしょうから。。


一つ付け加えておくと
全ての人がスピリチュアルに目覚める、そうでない人はこの成熟期にはいない、というわけではありません。要は「自分信頼」という、見えない世界ー第六感を信じる、ということだけでも十分です。
たとえば
刑事ドラマでよく出てくる題材が、「現場一筋、デカは靴底すり減らしてナンボ!」という、イメージとしてはおやっさん刑事がいる。彼は、どんなに証拠が出揃おうと、キャリアの高官にダメだしされようと、決して自分の信念を曲げないーそれはただひたすらに、自分の「勘」だけを頼りにしていますよね。

最終的には、思惑通りの犯人逮捕となるのですが、その時にはきっと「さすがオレ!」「自分、やったぜ!!」とガッツポーズでしょう。ここで「天使の皆さま、ハイアーセルフありがとう」とはきっと言わない…スピリチュアルな存在たちを信じている、というわけではないものの、見えない自分の勘を信じ、信頼しているあたり、魂は無意識的に「霊性界との統合」へと駒を進めている、ということが言えます。 

 
神道的な考え方としての八百万の神や、自分の身近な人たちーご先祖様や(亡くなられた)友人、またペットなど、そういった見えない世界の愛を信じる、ということも同様です。
 
 




いずれにしても、この成熟期では物質界である地球に居ながらにして、物質だけではなく、霊性意識の比率がどんどん上がり、統合へと向かう時。
なので、コントロールを捨て
・参加型でありながらも、手放す
・手放すけれど、責任は自分で取る
・意図しながらも、結果に執着しない

といった、かなり逆説的な考え方が、行動が普通にできるようになるー言葉にするとなかなか難しいのかもしれませんが、シンプルに自分の方向性だけを定めたら、あとは任せて体験して行くだけなので、非常に軽く楽しく、それでもって楽な生き方です。

 

第5段階-覚醒期

自分が転生してきた魂の集大成、引き継いできた血縁関係、さらには過去に遡り宇宙種族自体が持つ大きなカルマの癒し…等、全てが統合されワンネスへと帰る。
この覚醒期を地球で生きるのか、地球での学びが終わるその時を「覚醒期」と呼ぶのか。それはハッキリと線引きができるものではありません。
 

スピリチュアルでは「覚醒」「目覚め」という言葉がよく出てきます。
どう捉えているのかは、人によって異なるようで、なにを意味するのかも違ってくる。
当方は、2つの「覚醒」があると考えています。

第4段階での覚醒
身体を持ち、自我を持ち、それでも統合意識感・ワンネスの記憶を取り戻していく、体感し宇宙と同調して生きている。それはこの地球での学びの「覚醒」そのものです。
 
ここでは「覚醒」とはいっても、身体を持っているので、身体を使っての体感をする、という、いわば「覚醒を体験する」ー高次の意識を体験することであり、高次へと次元上昇していくこととは違います。

 

第5段階での覚醒
身体・時間という制限から離れ、全てが癒され統合されたときの状態。なので、今世での学びが終了した時に起こりー本来の「次元上昇をする」ということを指しています。つまり、今世でこの段階の覚醒は成し得ません。

 
 
 

霊格を高めるには

順番通りなのか

霊格の五段階について、簡単に解説してきました。わかりやすく時系列で書いていますが、その順番通りに進んで行く、という一方通行ではありません。
やり残してきたことを、あとからもう一度トライする、ということもありますし、立場を変えて第4段階の魂が第2段階へと学びに行く、というのももちろんありです。
さらに
成長段階、という時間軸の概念自体が宇宙には存在していないので、私たちが創造する過去ー現在ー未来は同時進行、というのがより正確な表現でもありますーーーーなんのこっちゃ?と思われた方、スルーして頂いて大丈夫です。要は、あまり厳密に捉えない、頭で考えられる領域だけではない、ということだけ片隅に置いて頂ければ十分です。



優劣ではない

霊格、というと、段階ができることから「上」ー「下」という、上下関係をイメージされがちですが、これは優劣ではありません。
単純に、小学2年生は1年生よりもえらい、すごい、というわけではなく、そういう時期なだけ。つまり、魂の成長段階が違うだけですから、自分も「過去には」体験していたか、あるいは「これから」体験するのか、結局は皆が通る道であり、そのスピードがさまざまという一つの側面に過ぎません。


誰かと比較対象するのではなく、比較をするのであれば「自分自身の比較」を見てみて下さい。

  • 今自分はどんな段階にいるのだろうか
  • 魂をより成長させるためには、統合に向かうってどんなことかな
  • 去年よりは、随分成長できたよなぁ

私たち一人ひとりは、それぞれのテーマを持ってここに来ていますし、もともと持っている魂の霊格というものもあります。ですが、それをどこまで成長させられるのか、アカシックの世界にヒーリング効果をもたらすのか、は今世の自分次第です。
だから○○をしなければならない、ということではなく、制限はありません。
楽しんで体験すること!を優先に、
そしてたまには自分の霊格を振り返って見るー自分への気づきや成長が感じられるとうれしいものです。 
 
 
 

霊格と人格

最後に、霊格と人格についてーこの違いはなんなのか?
当方はほぼイコールと捉えています。

もともと今世に持ってきた魂の成長度合い、「魂〇年生」があります。
そういったテーマを基に体験し、学び、成長するーそしてまた天に帰っていくわけですが、その時に
「なにを持って行けるのか?」
大事な家族も仲間も、コレクションも、お金も、名誉も、地位もなにも持っていくことはできず、ただ「体験したエネルギー」だけを学びとして持って帰ります。
 
 
つまり、地球では「人格」に相当していたことが、霊性界では「霊格」となっていく。
霊格の段階をステップアップすることもあれば、学びなおしをすることもあるでしょう。
霊格には、
飛び級のようにー海外では小学生の年齢で、大学に入学するといったこともできますがーそのようなジャンプする、ショートカットな道はありません。
ですが、「1年間は1年生を学ぶ」という期間も決まってはいないので、逆に1年間で小学校の6年間相当を学ぶこともできます。
 
 
日々の自分の選択が、行いが「霊格」という魂の成長につながっています。
とはいえ、魂の成長の”ために”生きているわけではありません。
自分の好きな楽しいことを体験していけばいいー逆説ですが、それが既に「魂の成長」へとつながっている
ものです。
 

楽しいコトが見つからない、楽しんではいけないような足かせ感がある。
そういった場合には、個人セッションを受けてみてくさい。
魂のヒントを一緒に見つけに行きましょう。