
タロットカードでいうところの「Hanged Man」など、
スピリチュアルでは「手放す」ということは、普通に語られる言葉、なのかもしれません。
執着せずに…と思えば、そうだよねと、頭では理解できても、実際の行動としては、なかなか難しい…結局、手放すって、どういうことなの? これは手放しなの?? と、はてなマークが浮かんだりすること、ないでしょうか?
この「手放す」の中身は、”無頓着”ということではなく、”あきらめる”ということとも異なります。
そこで、お決まりの逆説満載のスピリチュアルな世界ー今回は「手放す」についてを書いています。手放すと、本当にフットワークも心も軽くなります!ぜひ ”全力で” 手放してみて下さい。
前提となること
具体的に「手放す」ということは
「宇宙に委ねて、任せて」「体験する」という立ち位置を取ることです。
※宇宙でも、神でも、天使でも。自分がしっくりくる高次存在のエネルギーを想定して頂いて大丈夫です
「前提」と言いつつ、「核心」のようですが
そのためには「自分信頼」、イコールで「宇宙信頼」が必要です。
と、言葉で言うのは簡単ですが、実際はなかなか難しく、信頼している ”けれども”、という状況もしばしばではないでしょうか?
神話の「鶴の恩返し」しかり、冥界王ハデスの話しかり、「見るな!!」と言われると、却って見たくなってしまう心理ーえ?え?本当に、本当に大丈夫かな??と、「信頼」が揺らぎ「不安」が募り、ついつい「見るな」を「見て」しまう。
客観的にいえば、1ミリの不安もなければ見ませんでしたよね?ーつまり「信頼」が薄かったということ。と、理論上ではそうなりますが、人間には感情がありますので、そう縦割りにはいきません。
そんな私たちの「自分信頼」「宇宙信頼」とは、どのように築いていけば良いのでしょうか?
なにもしてくれない
眼に見えない高次存在たち、というスピリチュアルでメインで語られる世界の人たちであったり、スピリチュアルとは無縁でも、ご家族 / ご先祖様 / 親しかった人々 / 愛していたペットちゃんたち、など、見えない世界へと旅立った方々へ祈祷することは、よくある日常の話です。
そんな中、実際に聞く言葉でもあるし、読む話でもありますが
「結局、(彼らは)なにもしてくれないじゃない」
と。個人的には、非常に心が痛む言葉です。
傍にいるのかもしれない、守ってくれているのかもしれない。でも結局 / どうせなにもしてくれない。
と、感じている人もいるし、そう感じる場面 / 時がある。自分が苦しい局面に立たされた時には、そんな風に感じても無理はないかもしれませんね。
どうせなにもしてくれないのだから、自分自身の力で生きていかなければいけない、極端に言えば、「24時間戦わなければならない」。そんな風に思ったら、余計につらく、気分が落ち込んでしまうもの。
ここでは、意識を拡大する必要があります。
自分の見える範囲、要は意識できる範囲というのは、最大でも5%程度ー顕在意識とは、その程度しか割合がありません。残りの9割以上を占めるのは、見えない潜在意識や超意識です。
ここまで含めて「自分」ですので、できるだけ多くの自分を総動員しなければ、顕在意識で感じる自分は「ツライ」だけですね。ひらすらにがんばり続ける必要がありますから。
だからこそ「手放せば」、見えない世界のエネルギーがより動き出すー宇宙エネルギーが入り込む隙間が出てくるというものです。「なにもしてくれない」どころか、運や出会いを運んでくるようウラでセッティングに大忙しなほどに、いつでも協力してくれているのです。
意識の拡大
では、そんな「手放す」ということについて、具体的にどのように意識を拡大するのか / 見方を変えていったら良いのかを見てきましょう。大事なポイントを3点お伝えします。
あきらめるのとは違う
手放す、は「あきらめ」ではありません。ガッカリ感や強制的、を時には伴うので「あきらめるしかない」⇒「あきらめて、手放そう」という流れになることもありますが、”似て非なる”というものです。
手放すことができるようになると、そこに執着は生まれません。信頼して、任せているからです。
反対に、あきらめるという区切りの仕方は、のちのちまで引き継がれる「負のエネルギー」が付きまといます。「あきらめなければならなかったんだから」ーそれが、たまりにたまれば爆発もするし、嫌な表現ですが、自ら負のエネルギーにくぎ付けになっているような感じです。
負のエネルギーから「反骨精神」が目覚めて、新しい道を切り開く、も、もちろんありですので、一概に語れることでもありませんが、「手放すって、あきらめればいいんでしょ?」が、終着地点ではないよ、というところはぜひ頭に留めておいてください。
方向性をみつける
そんな「あきらめ」にならずに、違う方向を見据える方法として「自分の(人生の)方向性をみつける」ということがあります。これはACT(アクト)ー認知行動療法という心理療法の1つでも謡われていますが、「ゴール達成」ではなく「方向性をみつける」ということが非常に大切です。
目標-達成というゴールーこれらは達成すればなくなること、であり
対して、方向性とは、自分が向かっている「こっち側」という単に方角なので、終わりがない。いわば、目標-ゴール達成とは、延々と続く自分の人生の道、方向性の「1つの」過程にすぎません。
終わらないし、たとえ1つの目標が達成できなくとも、その「方向性」は全く変わらない。
もし、達成できなかった、とすれば、それはつらく悲しい気持ちになる体験ですが、その感情を十分に味わって流れたらーまた自分の方向性に向かって歩き出せます。
あきらめた時のように、負のエネルギーがたまり、引きずることはありません。これは「手放す」ということそのものですね。
超重要!想定内だけではありません
もし、達成しなかったらーという例を前項で上げましたが、ここが非常に重要ポイント!!
「思い通りになるとは限らない」
「コントロールはできない」
手放そうが、どんな引き寄せの法則を使おうが、超怪しい魔術でもない限り「コントロールするー自分の想定内の出来事だけをピックアップする」ということは、断じて不可能です。
当方は、あまり断言をすることはないのですが(”全部”を知るすべがないので、正直わかりませんから)数少ない絶対の1つーそれが「コントロールはできない」ということです。
※一時的には可能です
手放したら
覚醒したら
○○をしたら
もう苦労とは、不幸とは一生さよなら~♪
ということを、見えないスピリチュアルに期待する、のかもしれませんが、想定外は普通です。ただ、もう自分が覚醒というタイムラインに到達していれば、ネガティブな出来事も「手放す」ことができるので、今世を「体験している」という感覚が普通となってきます。要は…対して気になりません。そんなことより、もっと自分のエネルギーを優先したいことが、既にあるからーつまり、自分のことをわかっていないと、導き出せないことと言えます。
手放したくない、と必死でつかむことに集中するのではなく、
自分にはいつだって、”決してなくならない” 目指すことがあるーそんな自分の「ある」を最重要項目に置いておく。心に余裕が生まれ、それが自分への自信、信頼へと発展していきます。
自分信頼への道

自分の方向性を見定め
決してなくならない、その道を目指しながら、体験を楽しむ生き方。
とても自由で、なにより楽しい。
負のエネルギーに縛られることもありません。
そのためには
「自分信頼」ーしっかり自分と向き合うことから始まります。
眼に見えている事実だけではなく
見えない自分も「知ろう」という努力をしてみて下さい。
自分にどれだけ向き合ったのか、その時間に / エネルギーに、自分信頼度は比例します。
願望達成したいなら、現実創造をしたいならー灯台下暗し、自分と向き合い、『全部の自分』を知る、学ぶというところから道が開けます。そして、手放せば、手放すほどに、なりたい / ありたい自分のタイムラインが動き出すーFortuneに描かれた運命の輪、どんな運命の輪を展開するかは、自分次第です。だから、全力で手放しましょう。
あなたが今世の体験を十分に楽しむことを、見えない世界たちのみんなが全力で応援しています。