無制限に、「気力」という眼に見えないエネルギーをチャージすることは可能ではありますが、一般的とは言えません。
一般的には、というと、時間も身体も気力も「限界」があり、それらをどう配分していくかーそれは自分次第であり、自分の意識次第ということになってきます。
そこで
「あなたは、エネルギー配分のミスをしていませんか？」
「十分に注ぐところと、余力があったら、の分類、ミスっていませんか？」
今回は、そんな自分の行動を振り返る時間となれば幸いです。日常の忙しさに紛れてしまうと、大事なコト / ヒト / モノを、遠ざけてしまうかもしれません。。
しなければならない
仕事はもちろん、家族の役割分担、ご近所づきあいなどなど、私たちには「やらなければならない」ことが意外と目白押しだったりしますよね。
単純なところでは、日々の「ゴミ出し」も、回収の曜日や時間が決まっており、自分のサイクルに合わないことだって時にはあっても、後回しにするには限度もある…やらなければなりません。
そういった、ルーティーン化された自分にとっての「苦手」や「厄介なコト」とは別に、
日常的に、表現の仕方が微妙かもしれませんが…「厄介なヒト / コト」が勃発することもしばしばです。
接客業を例に挙げてみます。
今日では「○○ハラスメント」という（時には受け取る側の過剰反応ということもありますが）、いわゆる誹謗中傷、言われのないクレームが発生したり。で、その対応で自分の限られた時間がどんどん削られてゆくー。
これらの厄介なヒト、あるいはコト、厄介ですので大抵が優先順位が先頭に上がってきますし、厄介ゆえに、心も体力も疲弊します。自分の心にネガティブ感情が生まれて、離れなくもなってしまいますね…。
天使のはずが
クレーマーにヒットし、自分の予定がメチャクチャだぁぁ、と疲弊している中、とても優しいお客様に出会うこともあるー穏やかで、感じが良く、同じ金額で販売するのが恐縮なくらいのまるで「天使様」。
心が救われたように感じます。あぁ、良かった。折れた心が癒されました。
だが、しかし。
心が疲弊していればなおさら、というところですが、そんな状況に慣れてきたりするとー厄介なお客様も、天使みたいなお客様もいるよね～、になってくると。
天使様への接客は、非常にずさんなモノへと変化していきます。なぜって？「厄介でない」からです。
「うるさくなくて良かったわ～」がメインになり、天使のはずが「楽なお客様」的カテゴリーへ移動、要は「エネルギーをかけない存在」化していきます。
あれ？このエネルギー配分、どこかおかしくありませんか？？
灯台下暗し
接客業という仕事だったら、という例を出してみましたが、そういったエネルギー配分は、仕事以外でも私たちはやってしまいがち…ではないでしょうか？
つまり
見栄を張りたい人、あまり親しくない人といった、自分から距離がある人ほど「丁寧に」「優先的に」エネルギーをかける（対応する）。そして、本当に大事にしたい天使様のようなー自分にとって一番身近なパートナーや家族、親友が「後回し」で「結構ずさん」に。
さらには、一番身近ということでいえば、最大の灯台下暗しー自分自身を最後尾に追いやって、自己犠牲で「やらなければならないこと」を優先してしまったり。
自分の中での整合性が乱れれば、充実感は何をしても得られませんし、たとえ得られても長続きしません。
天使様だった存在が、楽なヒトというカテゴリー化するのは、自分が疲弊しているから / 自分の方向性を見失っているから、ということもできます。
エネルギー（気力）自体が残っていないし、物理的に時間もない。となれば、「やり過ごす」という選択肢しか残らないのかもしれません。
それが普通、日常化していくと…当然出したものが返ってきます。そして、あなたにとっての大事なコトを逃していくーそれは、あなたが”それ”を大事にしていないから・・・負のスパイラルが発動。。厄介事を、逆に引き寄せてしまうことに。
境界線はどこ？
そうは言っても、日々の「やらなければならない」リストは膨大だし、言いがかりのクレーマーも排除しきれるものでもないのですが？？
というのも現実です。なら、どうしたら良いのか、という解決策としては「自分の境界線を持つ」ということを「自分で決める」ということです。
セッションではお伝えしていることですが（実感としてはわかりにくいようです…スミマセン）
「自分にはムリッッッ」と拒否することと
「そうなんだ」と受け入れてから、「でも私にはちょっと対応できないので」という境界線を持つことは、似ているようで、また結果は同じようにも見えますが、全くエネルギーバランスが異なります。
「私はここまで」というラインを持ち、自分のエネルギーの優先順位、配分を決める必要があります。
あなたが一番エネルギーを注ぎたいのは、自分であり、天使様たち（のような大切な人たち）であり、決して”厄介な”ことたちではありません。
〇自分が自分の最大の味方であること
〇1つ1つのゴールだけではなく、自分の目指す「方向性」を見出すこと
それらがあれば、境界線を引くことは難しいことではありませんし、冒頭でも書いた「エネルギーチャージは無制限」になってきます。
あなたのエネルギー配分はいかがでしょうか？
ぜひ一度振り返ってみて下さい。
