魂のブループリント~ホロスコープを読み解く

ホロスコープは「魂のブループリント」「人生の設計図」とも言われています。
「そういう星の下に生まれたんだ」と言われたりするように、【その星の下】ーそこには、思いのほか偉大な「設計図」「意図」が隠されているようです。


というものの、「ホロスコープ」と一言でいっても、たくさんの種類があり、それらの結果は相反することもあります。
そもそも、占術といわれるものの中には、あるカテゴリーでは「吉」、あるカテゴリーでは「凶」と出ることもある…だから結局、どれが本当なのか??という疑問も出てきてしまいますよね。


実は、どれも本当で、言葉で説明するのはなかなか難解ですが、その時々を場面場面で切り取ってみているだけ、という感じでしょうか… どれで見ても、大元の根源はやはり変わらない、というのが実際のように感じています。


今回は
〇太陽基準の「ヘリオセントリックチャート」ー地球♁の位置
〇地球基準の「ジオセントリックチャート」ー太陽☉の位置
これらから、「魂のブループリント」なポイントを見てみます。今世が「体験」「チャレンジ」といわれる所以、あっさりと納得していただけます☆ ご自身のチャートの解釈の参考にされてくださいませ。

 

ジオセントリックチャートでは


天動説をもとに、地上から空を見上げた時の図ーそれが通常のホロスコープ=ジオセントリックチャートです。
太陽ほか、各惑星、地球を回る衛星である月、小惑星などが反映されています。

太陽がどこの星座(サイン)に位置するかで
メインの「〇〇座」が決まります。

参考例のチャートでは、太陽は「♒ー水瓶座」に位置しています。

この太陽星座、太陽の資質を発揮することが、イコールで「魂を輝かせること」といった読み方もされます。資質を使いこなし、太陽のように自ら輝くー確かに、と納得できますね。
 

 

ヘリオセントリックチャートでは

対して
太陽基準のヘリオセントリックチャートは
地動説という本来の星の動き、を盤面にしたものです。
太陽の周りをまわる各惑星ー水金地火木土天海冥ーということで「♁地球」という惑星が新たに登場。
ちなみに、「月」はどの状態であっても(新月~満月)地球と合ーコンジャンクションであるため、基本「月」という概念はありません。太陽基準で見ると、地球と、地球を回っている月も、同じくらいの位置、ということになります。

さて、ジオセントリックでは「魂のテーマ」ともいえる太陽の位置。
これがヘリオセントリックでは、「地球の位置」ということに置き換わるのですが、対応する星座(サイン)が180度変わることが特徴
ー参考例では、「♌ー獅子座」に地球が位置しています。
 
 
180度異なるーこれは、立ち位置が全く逆になるから、というシンプルな理由です。
地上から太陽を見上げる VS 太陽から地上を見下ろす、という図なので、真反対になる。

 
180度という真反対の角度はオポジションといい、吉か凶かで分けるならば「凶角」と言われます。合-コンジャンクションという、初めから”同じ”という天才性な角度というよりは、反対ゆえの紆余曲折があり。
とはいえ、この紆余曲折を乗り越えると、乗り越えたゆえの大きなことを成し遂げる力となるー天才性に対して秀才性、とも言える資質です。

で、ジオセントリックでの魂のテーマが、180度変わってくる…ということになるわけです。では、どちらが本当?なのでしょうか??
 
 
 

サインのテーマ

牡羊座から始まる前半6星座(サイン)は、非常にざっくりではありますが「個人」「基盤」といったテーマがベースに流れており ⇒ 牡羊座 / 牡牛座 / 双子座 / 蟹座 / 獅子座 / 乙女座 <春・夏の星座>
天秤座以降の後半6星座(サイン)は、「他者(集団)」「社会」がベースにあります ⇒ 天秤座 / 蠍座 / 射手座 / 山羊座 / 水瓶座 / 魚座 <秋・冬の星座>
 

実際の空に輝く星たちと、占星術での星たちを区別するために
〇天文学ー「星座」と言い、ひらがな表記「例-おひつじ座」
〇占星術ー「サイン」と言い、漢字表記「例-牡羊座」

 
そして、ホロスコープ上で180度という、真反対に位置するサイン同士は、共通のテーマを取り扱っています。 ※一言でいうと、という例なので、かなりざっくりした表現です ↓

牡羊座天秤座「自己表現」
牡牛座蠍座「所有」
双子座射手座「知性」
蟹座山羊座「組織」
獅子座水瓶座「改革」
乙女座魚座「奉仕」

例えば、「自己表現」という共通したテーマを「牡羊座」「天秤座」の両者が持っており、牡羊座ではより個人的なー自分を主張すること、自ら行動すること、といったことが色濃いですが、天秤座になると、「社会性」という面が色濃くなるー他者に映る自分だったり、他者との関係性ーバランス感覚だったり。

真反対ですが、そこには共通のテーマがあり、「ニワトリが先か / 卵が先か」のように、どちらもそれなりに循環される、必要な要素ということでもあると思います。
 
 
 

武勇伝

もともと私たちは、この地球に「体験」をしに来ているので、魂的には「遠足」みたいなもので、ワクワク体験を楽しんでいる、という側面があります。
それを知っていても、知らなくても、私たちは自然と上を、成長を目指し、だからこそ悩み、挫折し、それでも前を向いている、みたいなところがあるのではないでしょうか? 
 
 
もちろん、願い事はすべて叶って欲しいですし、つらいことや悲しいことは避けたい。
ですが、ある程度年齢を超えて、自分の人生を振り返った時に、一番印象に残っていることは、「楽しかったこと」というよりは「あの時は大変だったんだよ」という、それを乗り越えた時の記憶、というのはよく聞く話です。
少し盛りが入ってしまう「武勇伝」も、ただ栄光を称える、というよりは、そこにまつわる「困難を乗り越えて」というところがポイントになっているーつらかったからこそ、成し遂げた後のうれしさは、忘れられない思い出、記憶となるのでしょう。

 
簡単 / 単純、ではないのに、結局はそれが「良かった」「楽しい」…って、私に限らず、この辺りは皆に宿るDNA的にドMなのか?
そうかもしれませんし、単純に「魂にとっては」「体験」だから、というシンプルなことかもしれませんね。
 
 
 

まとめ

ということで
ジオセントリックチャートで見た、魂のテーマ。これを活かすための意識や行動、という日々の生活は、諸行無常で、常にあれやこれやと変わりまくるし、てんやわんやなのかもしれません。(というか、そう…)
ですが、そんな風にいろいろ体験しながらも、喜怒哀楽というすべての感情をセットで味わいながらも、困難も乗り越えて「楽しい☆」という感覚をもって、前進することー

そんな紆余曲折が、最終的にはヘリオセントリックの地球ー真反対のサインへも到達し、秀才性を見出し、のちに武勇伝として語り草になってゆくのかもしれません。
そして、それこそが魂の望む「体験」そのものであり、魂の成長です。
 
 
ご自身の魂のテーマについて、じっくり見つめてみると、なかなか面白い発見があるでしょう。ホロスコープには、魂のテーマをはじめ、自身の資質ー得意なところ、活かしたいところ、苦手なところはどうカバーできるのかー様々なことが読み取れる「ブループリント」そのものです。

 
生年月日、出生地、そして出生時間が必要となるので、時間が不明な方は若干確度は下がりますが、ヘリオセントリックであれば、大体の時間でも十分です。
ぜひご自身の節目節目で確認されてみてください。
 
 
  

おまけ:基本となる4分類・3分類

ご参考までに、ホロスコープには基本となる「4分類」「3分類」という重要な見方があります。
〇4分類、とは4つのエレメントー「火」「地」「風」「水」
〇3分類、とは3つの区分ー「活動」「不動(固定)」「柔軟」 という性質です。

180度という、真反対の場合のサイン同士は、3分類の区分が一緒であり、
エレメントは「火 and 風」か「地 and 水」かの、相性が良いもの同士となります。 

牡羊座活動天秤座
牡牛座不動蠍座
双子座柔軟射手座
蟹座活動山羊座
獅子座不動水瓶座
乙女座柔軟魚座

火 / 風は、上へという上昇性、そして軽やかさといった共通性がありますし、
地 / 水は、下へという安定性、そして「猫は液体」と言われるように、水は「器」次第で形を変えるという性質があるため、地という器とセットで本領を発揮できます。(いえ、猫は水ではなく固体なんですが…)
 
サインに限らず、各惑星がどのエレメントに属しているのか、全体でどの区分が多めなのか、といったことによっても、資質が変わってきます。
1枚のホロスコープチャートは、何度見つめてみても、その度に新しい気づきが生まれる素晴らしいメソッドです☆