間違った選択

「私が犯していた、たった一つの間違いはコレ!」
なんて見出しに、心が惹かれたりしませんか?

そもそも、私たちは毎日選択選択の連続です。寝坊してしまった時のルーティーンの省略をどうするのかとか、今日のご飯は何にしようかとか、お目当てのものを今買うのか買わないのか、とか。

あるいは
転職、引越、結婚、離婚、子育て…など、人生においての大きな決断も沢山してきています。
その選択が大きくなればなるほど、「間違っていないだろうか??」という不安が沸き上がるもの。だから「たった一つの間違い、自分もやっちゃっている??」と、ちょっと興味が湧いてきますよね。


ですが
大きな、魂という視点でみれば「間違った選択」はありません。
それがなかったら、あなたはそのことに気がつかなかったし、納得もできなかったでしょうから。
仕事を変えなければ良かった、結婚しなければ良かった、などあたかも「間違った選択肢を選んでしまった」と『後から』思ったりもしますが、それは『間違い』ではありません。
そんな風に、自分が選んだ選択にどうか自信を持ってみて下さい。
  

過去の自分を否定する

想いを紡いだ言葉まで 影を背負わすのならば
海の底で物言わぬ 貝になりたい

ポルノグラフィティーサウダージより

「サウダージ」という楽曲は、2000年にリリースされましたが、20年以上たった今でもカラオケでも広く歌われ、愛されている楽曲ですよね。多くの世代から支持されている曲、サウダージの歌詞は非常に切ない恋心が謡われており、失恋をした時の定番ソングの1つ。
 
 
この歌詞の中でも描かれているように、その時は楽しくて明るくて、美しい思い出なのに、今となっては、あれは全てウソだったのか?幻なのか?、いやいやそんな風には思いたくないよ…という、現実とのハザマでの迷う恋心です。
 
 
これが、今回の本題でもある「間違いではないですよ」ということの良い例と言えると思います。
自分で選択した恋愛があって、結局実らずに悲しくも終焉を迎えてしまったけれど、
・楽しかったこと
・嬉しかったこと
は、変わりません。だから、過去に起きた出来事自体を否定する必要はなく。
 

そこから
その経験を踏まえて「次のステップ」へと進んで行く。自分の目指す方向性=Beingというありたい姿自体はなにも失われてはいない。
その恋があったからー今はつらい感情はあっても、いつしか「そう、あの頃は辛かったよ…」なんて言えるようになるのでしょうし、あるいは「なんであんな恋をしていたんだか…若かったんだわ、自分」と、かなりの成長をしていくのかもしれません。
 

その恋が訪れたことは必然ですし、その経験も必要だったこと。決して「間違い」ではありません。想いを紡いだ言葉まで、影を背負わす必要はないでしょう。


 

同じ山に登ること

上へ上へと目指す姿勢は素晴らしいことですが、「バランスが必要」という側面もあり。
前進にばかり気を取られていると、なにか大事なことを忘れて、見落としながらも突き進んでいる、なんてことにもつながります。


とはいえ
メディアには「現実創造」「引き寄せの法則」など、なんでも自分の想い通りに動かせるのだ!!という情報であふれ返っているので、前進方向しか見えなくなることは、普通に起こります。
 

以前、グラウンディングの大切さ、という記事を書きました。

 
上を目指すあまり、フワフワとエネルギーが上昇してしまい「地に足が着かなくなる」といった現象が起こりがちに。

スピリチュアル用語でいえば「覚醒」「次元上昇(アセンション)」「ワンネス」「スターシード」「ライトワーカー」などなど、自分が今世なにかを成し遂げるのだ、そのための逸材!と思う。
それ自体は良いことなのですが、平たく言ってしまうと「みんな逸材」ですし、「みんなオンリー1」なので、比べようもない世界のハズ。
ですが、シンプルに言葉に酔ってしまって、フワフワ上昇しちゃっているような感じになってしまう。「覚醒」を謳う人に限って、ジェラシー炸裂だったり、承認欲求全開なんてこともあるあるです。
 
 

現実が、眼の前の状況がなかなか変わらなかったりするわけです。それは、気持ちだけあっちに(どっちに?)行ってしまっていて、行動が伴わないー地に足が着いていないからですよね。ここ地球では、時間軸もあり、コツコツと積み上げていくことも必要です。


顕在意識では、自分は覚醒していく今世を担っていくヒトとして、前向きに進んでいるはずなのに、実は同じ山をルートを変え変え登っているだけ、みたいになっているので、結局の見える景色は変わらないー
そこで出てくるのが「自分、なにか間違っているんだろうか?」「なにを間違えたのだろうか?」
 
 
間違えたのではありません。
あ、グラウンディングという○○への意識 / 行動が足りなかったんだ、と気づけば方向転換ができます。違う山へと、目指していけば良いわけです。
何度も同じ山を登って、人生の時間を損した、と感じるかもしれませんが、「あれ?同じことしてるじゃん??」と気づかなければ、方向転換はできなかったはずです。

 
同じ山でも、ルートが違えば見える景色が変わる。
だからその景色を眺めるのも新鮮で、楽しかったでしょうーそれなりのいろいろな経験で、楽しいことも沢山経験してきたはずですね。だからその最中では、下山して違う山を目指すという選択肢は、そもそも浮上していなかったのです。
 
 
 

間違いはない

だから人生に於いて「間違った選択」というものはほぼあり得ません。
全て必然で、意味があって起こっていることです。

ただ
眼の前に広がる現実「だけ」を事実として、私たちは認識してしまいがちなので、時にはひどく落ち込んだり、行き止まり感を感じることもあります。
そのために「見えない世界」というウラの世界もぜひ見てみてください。アカシックレコードの世界には、今のあなたの頭の中にある選択肢以外の「新たな選択肢・方向性」が潜んでいます。
それに気づいた時、知った時、「間違いじゃなかった!」と自信を持てるようになり、前進する力にもなります。
 
あなたの魂の成長を応援しています☆