一番の思い出

「ない」王国

あなたにとって、「一番の思い出は?」

家族との
学生時代の
(職業上の)○○としての
今年の・・・

さまざまな区分により、今までに自分が体験してきた中の「一番」をみな思い描くでしょう。

年を重ねるごとに、思い出が増え、「なにが一番なのか」も変わってくる。
 
 

以前、ある記事に出会いました。
 
ホスピス病棟に勤務されている方のもので、
患者さんと日々接する中、皆さんが一番イキイキとお話しされたことー
いわゆる「一番の思い出」というのが
「楽しかったこと」や「武勇伝」ではなかったそうです。

それらは
「あの頃はつらくてね…」という、本当に苦労した話。
ただ、「つらかった」で終わるのではなく、「それをどんな風に乗り越えたか」という、
成し遂げた感とセット、というものだったそうです。

あの頃は大変だったけれど、でもいい人生だったよね。
そんな風に皆さんが楽しく話されていた、という内容のものでした。

 
 
空に輝く星たちが、日々動き続けているように
私たちの環境も、私たち自身も「同じ」で居続けられることはなく、常に変化、変化を求められています。


その中で
時には「負のスパイラル」にハマり、どうやって抜けるんだ??という八方ふさがりの時もあれば、
落ち込んで落ち込んで、どうにも立てない時もある。
世の中の不条理ばかりが目について、やるせなくてひきこもる時もある。


ただ
日々環境も、自分も変化していくので、同じように、自分にまつわる「つらさ」も実はずっとそこに留まっている、ということはありません。
さらに
その「つらさ」を通した出来事が、自分の魂の成長につながる大きな転換点だったりもするーだからこそ、今世の「一番の思い出」として、心に残るのかもしれません。


楽しく語れるような、一番の思い出なんて思いつかないな。
もし、今そう思っていても
あなた自身も、環境も変わりますし、変えられます。
そのためには、なによりも自分自身と向き合うことー見える世界と、体験していく、出会う出来事が変わります。