占いの「当たっている」「当たっていない」

なにかの不安要素、疑問、悩み…どうしようか、という自分にとっての難題がある時に「占い」は活用されます。対面だけではなく、電話やオンライン、メール鑑定などさまざまの手段があり、占い師によって占術もさまざまー星占いといっても西洋 / 東洋 / インド、そのほかもありますし、カードも実にたくさんの種類がある。東洋の占術で言えば四柱推命・易経、ほか姓名判断、風水、さらには霊視、透視、浄霊…キリがないくらい。

 
いずれにしても
それらを利用した時に、あなたはどのように思いましたか?
スッキリした、前に進むことができた、希望ができた、といった前向きなこともあれば、「全然当たっていない」、よくわからない、しっくりこない…なんてことはなかったでしょうか?


ボイジャータロットカードの制作者のジェームス博士は
「ボイジャーは占いではない」と、キョウレツに語っており、「未来創造」という、行動を促すためのカード、ということです。
 

また、こちら側の占術を提供する側も
占い師なのか、鑑定士なのか、カウンセラー、コーチ、○○プロデューサーなど名乗り方もさまざま。
そして、なにかしらの占術を求めるお客様も、占いなのか、未来予知なのか、コーチが必要なのか…
え?それってどういう違いが??、となり、明確にされている方の方が少ないのかも知れません。
まぁ、明確な線引きがないのも事実です…


そういった、ちょっとあいまいな区分でもある「占い」ー当たっている / 当たっていない、はどういう違いなのか。提供する占い師側 / 提供されるお客様側、という両側面から見てみます。 

占い師側の「当たらない」

広義に捉えての「占い」、当たっていると当たっていない、の違いはどういうことなのか…
1つには、占い師ー提供する側の能力がイマヒトツ、ということがあります。
占い師にとって一番大切なコトー知識もありますが

「中庸なこと」

ではないかと思っています。
カウンセラーや精神科医にも通ずる「傾聴」の意識に近いです。
勝手に判断や評価をしないこと。それは、出てきたカードといった、ツールの解釈に対しても、です。
 
 
Anger-怒りだから悪いカード・悪い状態、Passionー情熱だから良いカード・良い状態、というように、良い / 悪いではないし、「なぜそのカード、が、今??」の部分が必要でもあります。


ネガティブカードと呼ばれるカードがでても「でも大丈夫ですよ!」と、なぜかネガティブの意味には眼を向けずに、ポジティブ読みをするのもNG・・・「中庸」とは、なかなか難しいスタンスでもあるのです。
 
 
また
その方の適正にもよりますが、カードの意図を読み取れたとして、それを「わかりやすく」伝える力も必要です。自分がわかる、と、相手に同じようにわかってもらえるように伝える、という能力は別物。伝えられなければ、セッションの意味がありません。

 
ただ
適性がありますので、必ずしも「言語」で伝えるとは限りません。
言葉では上手く伝えられないけれど、想いを詩にたくして / 絵で表現 / 曲で伝える…伝える方法もまた、さまざまにある。

 
占術の知識が足りない、というダイレクトな条件というより、占い師としての「資質」の部分が問われることが大きいです。何事も向き不向き…
また、サービス業 / 接客業にも通ずるように、お客様との「合う合わない」という基本的なことも関係します。
 
 
 

お客様側の「当たらない」

どうしたら良いのかわからない、だから相談に行く、のですが、自分の中では「○○をしたい」、あるいは、「××はやりたくない」ということが個人の中にはすでに潜んでいる、ということも多いです。

 
その「したい」、に結果がかすっていれば
「当たってる!!」となりますが
隠れた「したい」にかすりもしないなら、「当たってないよ」になってしまう。

 
この場合の「当たっていない」ー全くの無駄なのかと言うとそうでもなく。
1つには
わからないと言いつつ、実は輪郭はわかっていたーぼんやりと自分の気持ちに近づけた、ということがあります。占い師のいう××、これはないな、という選択肢が見えたわけですね。
 
 
また2つめとして
自分が今、その話を受け取れる状態ではない、ということもあります。
それはない、と自分の中では排除してしまうけれども、その「それはナイ」ということが自分のなかでの「枠」ということーセッションを機に、その枠に気がつけば、また違う世界が広がるキッカケになってゆきます。 

 

  

スピリチュアルは上手に活用するもの

「占い」と聞いて、その占術はさまざまなので、人により思いつくものはいろいろあります。
誰がいつ見ても結果の変わらない西洋占星術のホロスコープ、四柱推命や姓名判断などよりも、卜術(ぼくじゅつ)に相当する、結果がその時によって異なるというカードやルーンなどは、いわゆる「怪しい」「当たらない」的に分類されることも多いようにも感じます。←いわゆる、証明できない、という状態。
 

現代版タロットカードと呼ばれる「ボイジャータロット」で推奨されるようにー占う、という「あなたの未来は○○です」とその結果を伝えるのではなく
○○したい、ならば、「今」どうすれば良いのか?
という行動をみていくためにーその行動が未来の○○したい、につながるという未来創造のために利用する。そういった心持ちが良いのかもしれません。

 

自分一人で考え込むと、同じステージでグルグル同じところをまわるだけ、答えも出口も見つからずに、疲弊してはまり込んでしまう…
そんな時にはぜひスピリチュアルという、見えない世界に眼を向けることを利用して欲しいと思います。
疲れていれば、まずは休息に相当する鎮痛剤的な効果、少し余力が出てきたならば、対処療法ではなく、根本治療に相当するような、自分の枠を外して見方を広げてゆく効果
 

占い、とは
自分を預けるモノではなく、上手く自分の人生に取り入れて活用してゆくものです。
自分を知ることの手助けにもなり、なかなか楽しいですよ。
ぜひ気軽に利用してみて下さい。