ネガティブを手放すための順序

ネガティブな感情を手放す、そのためには順序があります。

怒りや悲しみ、失望、嫉妬、我慢の限界…
それらは感情なので、「感情で」手放す、ということが基本ーしっかりとその感覚を味わうこと、というのがベースです。
日々起こるちょっとしたイライラや怒り、ガッカリなどは、日々のうちに、溜まる前に、感じて流してしまうのが得策です。

 

今回取り上げているネガティブとは、ちょっとした、というより、長年にわたって積もってきたような、スピリチュアルでいう「ブロック」的なこと。
結局は、感情を味わって流す、のではありますが、そこには「順序」があります。

1-ますは自分を知ること
これは、ネガティブを受け留める器を作る、というイメージです

2-次に感情を味わって、掘り下げて、手放す
自分へのダメージを最小限にした、最短での変化です

その理由について見ていきましょう。

準備不足で満身創痍

いきなりネガティブを掘る行為、それはまるで「なんの鎧もつけずに、棒だけ持って戦場へ行く」ようなものです。
戦国武将が身につけている甲冑(かっちゅう)は10kg以上はあると言われており、そんな重いモノをまとい、馬に乗り戦うって…すごい体力だなと圧巻です。が、当然そこまでしないと「相手に斬られてしまう」ので、自身を守るためには必要な装備。


そこへ、なんの鎧もなくこん棒ひとつで戦場に登場したあなた。

結構斬られてしまって血だらけ、傷だらけ。

それでも、あなたのエネルギー勝ち、最終的には勝利する可能性も、もちろんあります。(ネガティブの昇華)
ただ、「勝利」しても、そのダメージがあまりにも大きく
復活するには、ちょっと時間がかかりそう…

うーん…勝利は結構厳しいかも、ですよね。
血だらけで自滅、パターンの方が確立が高そうです。

満身創痍…

どういうことなのかというと、今まで感じることなく、無意識にかもしれませんが、追いやって見えないようにしていたことー
そんなパンドラの箱を開けるーあふれ出すネガティブなエネルギーにグルングルン巻き込まれるーネガティブなエネルギーは非常に強くて重いからです。もう感情は激震!、となってゆくでしょう。


結構苦しい経験です。
まだコーチやセラピストと一緒に、ということであれば、誘導がありますからそこまで血だらけになることはないでしょう。
とはいえ。
セルフで、なんの用意もせずに戦場に乗り込んだ経験者ーかなり傷ついて、満身創痍となった自分としては(好転反応が身体にも出て、相当キツかったですよ)、あなたにはそんなに痛い思いをせずに、凝り固まったネガティブをリリースして欲しいと、心から願います。

そこまで痛い思いをせずに、ダメージを最小限に、ネガティブを手放す方法があるーそれが「まずは自分を知る」ということです。これが、戦場に出るための鎧となります。



自分を知ることの効果

以前、全ての答えはここにあるー「汝自身を知れ」という投稿でも書いています。


自分の資質や才能、価値観を完璧ではないにせよ、見据えておくこと。
そして
自己愛、という自分を大切に、尊重する想いを、完璧にではないにせよ、ベースにうっすらでも持っていること。

これらが「自分軸」でもあり、
自分が感じていた、記憶している「事実」だけではない、という側面も俯瞰できる力になります。段階を踏まないと、なかなか実感できないことかもしれませんが、あなたに起こった出来事は「全て起こるべくして起きている」ー物事全てはメリット / デメリットという側面を持つ。
(Mirrorgeの根本療法でじっくり取り組んでいる内容です)

「自分」をしっかりと持っていることで、過去のネガティブを掘り起こしても、鎧となり、武器となってくれるので、「そうだったんだ」と腑に落ちて、感情の波がザーッと流れて、非常に昇華しやすくなります。



独りで取り組まない

そして、これらを独りーセルフで行うことはお勧めできません。
本や動画を参考に取り組む、ということですが、もちろんそれでうまく行く方・場合もあるので、あくまで傾向ではありますが。
 

基本的に、悩みの解決というのは「同じステージにいたのでは解決しない」
自分で掘って、自分で感じて、自分で考える。それは、自分の見える範囲のことでしか、解決策が見えていない、という状態ーつまりいくら時間をかけても同じところをグルングルン回っているだけ、みたいになってしまうことが多いのです。
 
 
自分の立ち位置をしっかりと持ててから、「ネガティブの階層から1歩抜け出たところで」ネガティブな過去を掘る。
視野が広く、エネルギー状態も高いので、ネガティブにはまらず、ちゃんと昇華の道すじが立てられます。この状態までを、独りで持っていくのはちょっと大変かもしれません。
 
また 
NLPでは「ポジションチェンジ」という名称で行っていたり、認知行動療法のACTでも行っている方法ー「相手の立場に立って見て / 考えてみる」「自分 / 相手、それを俯瞰している第3者として見て / 考えてみる」といったことは、多面的に物事を捉えるために非常に重要です。
こういったことも、セルフではなく、コーチやセラピストの誘導があった方が効率が良いでしょう。

さらに
独りでネガティブを掘ると、結構とんでもないところに派生しやすい、という傾向もあります。
それって / あれって、私が悪かったの?そうなの??、みたいに、関係ないところのことまで引きずり出してしまったりする…被害妄想的な感じでしょうか。

結局
手放す必要のあるネガティブは、「根源」を断てば良いことであって
本来なら、あれもこれもそれも…、にはなりません。
そもそも、ネガティブな感情はこれからも一生無くならずに発生し続けるもの。だから「あるけど、気にならない」「あるけど、それよりも優先事項があるので」という状態に持っていくことの方が大事です。

 


愛に基づく選択を

日々、スピリットたちの声を届けていますが、その中で常にキーワードとなるのが『選択』です。
スピリットたちは、準備をしたり、合図を送ったり、守ったりと、私たちのために一生懸命動いてくれるのですが、指示することはありません。(いや、たまにあるケド…)

 
常に、私たち自身で「選択」して行動することが求められているからです。
 

あなたのために、あなた自身のために。
愛のある行動を選択して欲しいと願います。

無意味に傷つくことを選択するのではなく
あなたの資質や才能を活かした人生にするための、充実した時間を多く持ちましょう。
そのために
ネガティブではなく、「私はだれ?」という、”自分” を先に掘り下げてみませんか?