多くの科学者たちが時間を費やし、研究に研究を重ねても、今なおその実態がまだよくわからない…というのが宇宙の世界。
同時に、小宇宙 / ミクロコスモスと呼ばれる、私たち人間の仕組みー脳の働きを中心としたカラダとの共同作業に関しても、まだまだ未知の世界。
あまりにも巨大すぎて、精密過ぎて、人間の知識力をはるかに超えているからかもしれません。
ただ、そんな中でもぼんやりとした輪郭を持つのが
「どうやら完璧らしい」
ということ。「なんか、上手くできているみたい」って、ちょっと曖昧ながらもそうみたいだ、という”感覚”がベースに存在している、ように思います。
どうやら完璧らしい、その中身をスピリチュアルな視点から見ていきます。
自分軸ってなんですか
「自分軸って、なんですか?」
そんな素朴な質問が、時には出てきます。
スピリチュアルでなくとも、自分軸という言葉は使われます。単純にいえば、自分の軸を持つこと、他人には振りまわされないこと、みたいな意味合いになるでしょう。

個人的には
「軸」という言葉 / イメージが非常に重要だと思います。個人という、点 / 丸 / 核みたいなイメージではなく、「軸」という縦の長さが必要で。それも、大木のようにドッシリガッシリ、というよりは「竹」のようなイメージ…。
なぜ「軸」なのかというと、「三位一体」があるからです。
- 肉体という物質を持った自分
- そこに宿るエネルギーの原型ともいえる感情
- 脳の働きを中心とする、肉体に対して精神性という意味でのマインド
- さらには、眼には見えないスピリット、魂という霊性界
これらを全部合わせて「自分」「わたし」という個が存在しています。だから、イメージ的には、天と地をつなぐ「軸」なんですね。
よく「地に足をつけて」と言いますが、どんなに思考が、スピリットの意識が時間・空間を超えても、身体は「今ここ」しか生きられません。唯一、物質だからです。
さらに
この軸が、大木のようにガッシリしていた方が「自分が安定している」ってことでしょ?というイメージもありますが、実は大木は雷が直撃するなどでパカンと破壊することもありますし、反対にどっしり重く大きいなら、移動もなかなかできない、という側面も。
対して
細身の竹ならどうでしょう?

ボイジャータロットカードには
「竹」というシンボルがよく登場しています。
竹の性質として、「折れにくい」ということがあり
グイーーーンと曲がっては、
曲がったものの、
またビヨーーーンと元の場所に戻る、みたいなイメージ。
だから、柔軟性 / 何にでもなれるといった意味合いで登場します。

この竹のように、「天と地と」という自分の全てを統合し、周りと調和しながらも「自分の立ち位置は自分で決める」ー折れない、という強さ、といった世界観ーこれが「自分軸」。
なんとなく…イメージできるでしょうか?
必要なことしか起こらない
話は変わり
あなたは、今までにどれくらい「願いごとが達成」していますか?
想い通りになった、という表現のほうが良いかもしれません。
私たちは、未来の何かを期待し、そのために「がんばる」ー「成長」をしていきます。それ自体が魂のチャレンジ、でもあるのですが、
願いが叶ったこと=良いコト
願いが叶わなかったこと=悪いコト
と、単純に言い切れるでしょうか?
願いごとが叶ったーとはいっても。
たとえば
両思いになって、幸せ満載で結婚した⇒でも離婚する人 / 別居する人 / 不倫する人、多し
学校に入学 / 会社に就職⇒人間関係や、学風 / 社風に馴染めない、あるいはその後自身の進路の変換もある
対して
願いごとが叶わなかったーとはいっても。
それがキッカケで転機を迎えられた / 今想うと、それがあるから今があるなと感じている
今までを振り返ると、そんな感じだな、という方も多いのではないかと思います。
良いと思ったのも束の間、とか。
反対に、あの時は地獄かと思ったけど、いやいや自分も変わったよ、とか。
スピリチュアルな視点で見ると、これが「結果はどちらでも良い」という所以です。
どうでもいい、のではなく、「思い通りになっても / ならなくても」どちらでも良し、という世界観です。だって…良いのか悪いのかなんて、誰にも分りませんよね??
自分にとって、必要なことしか起こりません。
意図=結果だったり、投影の法則、鏡の法則、因果の道理、など、全て眼の前の出来事は自分の意図から生み出されているー物質界での出来事は、全て霊性エネルギーの結果でしかありません。
だから、全てを判断せずに受容し、必要な境界線を引き(何でも受け入れるだけ、という自己犠牲ではなく)、結果は全てよしとして手放す姿勢が重要です。
では
前向きにがんばる姿勢って…どうなのでしょうか?
パラドックスなのは「未来の成長を目指してがんばっているのに」「どちらでもいい」という、結果を手放していることですね。
そこで出てくるのが「自分軸」という概念です。
今を生きる
自分軸とは、霊性界-マインド-感情-肉体の全てを貫く軸でした。
「全てが」同じ方向を向いた「1本」であること、ここが私たちの目指す究極のところです。
なにかを達成する、やり遂げる、得る、ということは「一過程」に過ぎません。だから、達成してもしなくても、必要なことしか起こりません。
ですが、私たちのマインドという顕在意識は「なにかを達成する」といったことに執着し、それを良しとしたがる。そこだけに眼が行きがちになりますがーだから足りない、自分はまだまだーそれではずっといつまでたっても100%にならない何かに振りまわされているようになって行きます。
魂の想いを知っているでしょうか
潜在意識に深く刻み込まれた信念体系(思い込み)はありませんか?
いつでもいつでも過去のことや未来のことばかりを考えていませんか?
感情をなかったこと、としてコントロールしたふりで閉じ込めていませんか?
自分の全てのエネルギーの矛先が、まっすぐな竹のように1本であるとき
自然と未来ではなく「今」に集中できるようになります。
身体は「今」しか体験できません。
魂のチャレンジと、自分の顕在意識で思う「やりたいこと」は合致しているので
自然と「今のテーマ」の出来事が眼の前に広がっていきます。だから、楽しみながら挑戦していく。
そして
今ー今日という結果が、自分の想定外であっても、
それはそれとして、非常に落胆し、悲しみ、怒りを味わいますが、
必ず自分たち(自分軸の構成エネルギーたち)が充実する場所へとたどり着くことを知っているので
未来を不安がらずに、安心して任せられます。
そう、どうやら宇宙は完璧なのです。
いいや、自分の人生は自分で創るんだっ!と意気込んでも、完璧な宇宙の前では、そういったエゴの欲求は、はかなく打ち破られていく…思い通りのことしか起こらない、なわけありません。「統合」とは、ポジティブもネガティブも同量ある状態です。陰陽☯️バランスもしかり。
どうでもいいよ、じゃあなんとかしてくれよ、なのではなく、
私たちは宇宙の1パーツであり、一体であることーそれを思い出しましょう。
それをこの地球で身体を以って体感し、新たなチャレンジに来ているだけです。だから、一体感を感じながら、結果は「委ねれば良い」ー流れに乗ってしまった方が、断然気が楽というものです。
リレー走をイメージする
なかなかそこまで割り切れないな、という方が多いかも知れません。
イメージしやすいのは、「陸上競技のリレー」でしょうか?
自分はある一区間の担当、であり、そのあとの走者は「宇宙」です。あるいは、自分でイメージしやすいハイヤーセルフやガイド、天使、妖精など見えない存在たち、としても良いでしょう。
一番でたどり着くのか、どうかはわかりません。
後者の方たちに任せましょう。
また、長い人生というリレーの、細かな一区間、次の休憩所までの区間が「今日」とも言えますね。
自分の「今日」の担当はココを走ること。
その向こうは、明日の今日の担当です。
そんなんで、未来は大丈夫なのかな…逆に心配をされるかもしれませんが、今に意識を集中することでエネルギーも集中されるので、非常に行動の効率が良くなりますし、アイディアも浮かびやすくなるものです。
今のマインドからは想像がつかない、新しい世界観ー気負いがなく、宇宙や魂とつながる感覚を大事にできる、本来の自分という感覚に戻れます。
急がば回れ
まずは自分をよく知ることー自分軸をみつけるということから始めてみませんか?