「適性」を曇らせているもの

Soul reading

「適材適所」ーこの言葉は仕事や人に限りません。適性を見極めての配置や活用は、日々の循環はもちろん、充実感などの感情面での安定も左右する、非常に大切な要素です。自分自身を対象とするならば、まずは「適材」という、自分の適性をよくよく知ることですが、あなたは自分の適性をまっすぐに知り、適所へと活用できているでしょうか?

「おじいさんは山へ柴刈りに、おばあさんは川へ洗濯に」~と、桃太郎のお話にも登場しているように、一昔前は「男性は仕事/女性は家庭」という役割が定番でした。現在でも、一部の地域ではそうした風潮が残っています。ですが、当時の誰もがその役割に「適性」を持っていたわけではありません。そもそも「仕事か家庭か」という二択に縛られる必要もないはずです。私たちを取り巻く環境は、時代とともに変わりつつあります。
 
 
かつてはそういった「あたりまえ」があたりまえに続いていたため、個人の向き不向きという側面には光が当たりませんでした。凄まじいストレスを抱えながらも、「ではどう改善するか」という選択肢自体が顔を出すことはなかったのではないでしょうか。
 
 
ちょっと今回のテーマからは逸れますが、「境界知能」や「HSP」なども、昨今急に増えた(だから広く知られるようになった)、ということなのではありません。以前から存在していたものの、そこへ光が当たらず、理解するための選択肢がなかった。その結果、「努力不足」「怠けている」といった既存の概念をあてはめられ、片付けられてきました。
 

変えたい、変わりたい。でもなにをしたらよいのかも全くわからないーそうやってやり過ごすしかなかった、過去の未解決な想いは、現在の私たちにも引き継がれています。「今度こそ」○○を乗り越えたいーそういったフツフツと湧き上がる想いが私たちの奥底に、集合意識、共通感情として今も残っているのです。
 
 

対して、現在は選択肢が大幅に増えました。なにをすればよいのか見当もつかないーでも、AIに相談すれば具体的なヒントや行動案を提示してくれます。一見すると「なんでもできる」時代になったように思えます。
なのですが。
「満ち足りぬ」という感覚、疲弊感自体は、今も昔もさほど変化がないようにも思われます。なぜなら、選択肢の多さに惑わされて、やっぱり自分の「適性」が見えなくなっているからです。


今に始まったことではなく、転職あるあるとして「企業に勤めていて、素晴らしい実績を上げていた➠その才能を活かし、フリーに転身➠あれ?・・・」という流れ。さまざまな業種でそれなりにある体験談ではないでしょうか。これも「適材適所」という視点がズレていたから起こることです。

 
以前は、転職のような「大きな人生の岐路」でしか体験できなかった選択が、今では手軽にできるようになりました。しかし、その手軽さゆえに勘違いも生まれやすくなっています。

フリマアプリなどはその1つの例と言えるでしょう。
簡単に、誰でもすぐに「売れる」。気軽にトライでき、成功体験を得られます。ですが、それは「企画や営業、接客の適性がある」こととは別問題です。たまたま売れた体験から「営業なんて簡単だ」と誤解してしまうことがあります。
 

あらゆる場所で「できそうな気になってしまう仕組み」があふれているため、結局は「なんでもできそうで、なにもできない」「なにをやっても楽しくない」というループに陥ってしまう。「なんにでもなれる」というのは、現代が生んだ一種の幻なのかもしれません。

 
 

昨今よく耳にする「多様性」という言葉。本来の多様性とは、互いを認め合い、平和で調和のとれた世界を目指すものです。ですが、実際は体よく使われるにとどまり、「あちら側とこちら側」➠「自分たちだけーこちら側の人たちは特別だから」という、どこまで行っても優劣の意識が消えないようにも感じます。多様性を謡う人自身が、他者を否定している場面にもしばしば遭遇します。
 

まだ形だけ、一応…というところではあるものの、「多様性を」という意識が社会全体で動き出しているのは事実です。これは、地球全体が「統合」へと向かう確かな前進と言えます。ならば、この多様性の波に乗ってみてはいかがでしょうか。多様性とは、本来とてもシンプルなものです。

  • あれもこれもそれも、いい
  • 誰かと同じでなくても、いい
  • 自分だけがみんなと違っていても、それもいい

自分の「適性」とは、結局は「どれだけ、自分が自分に寄り添えるのか」ということの結果として見えてくるものです。「自分の本質を知る」というその心が、波動が「適性ー光り輝く自分だけの花道」へとつながっている。これはAIに教えてもらうことはできません。ですが、AIによって選択肢が広がった現代環境に感謝し、便利な手法を活用しながらも、常に「自分を知る」というテーマに意識を向けてみて下さい。

自分自身と静かに向き合うこと。それこそが、あなたの「真の適正」をクリアに浮かび上がらせる唯一の道なのです。

 
 

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