ボイジャータロットーSetbackー後退

ボイジャータロットカードの中で、ネガティブカードの1枚である「Setbackー後退」の解釈、そして実生活への応用視点を書いています。Setbackは、ネガティブカードゆえ敬遠されがちという側面もありますが、魂の成長、こと「解放」においては欠かせない1面でもあります。

Five of Worlds-Setback-後退

Setbackのカードには、キラキラなシンボルといえば、うっすらと見える虹(かなり薄い…)くらいで、他山火事や、大きな穴、枯れた木、そもそもカード全体にも不穏な雰囲気が漂っています。
大アルカナ5番「Hierophantー教皇」の行動のカード、「ちょっと、待ったぁぁ!」という、先へ進もうとするところにストップがかかる感じです。それ以上進んでも…ちょっとここで作戦タイムにしませんか?
そんなイメージでしょうか。慎重派の教皇らしい行動です。スポーツの試合でも「作戦タイム」があるように「ちょっと一旦整理してみよう」そんな頭の切り替え / 流れを仕切り直す時間、のようです。

また、カードの絵柄には「地球が5個」描かれており、これが「分離」も意味していますー分離していて良いのでしょうか…ちょっと、一旦見直した方が…良さそうです。
 

私たちの魂の性質上、上を、成長を目指すということが刷り込まれているので、ヒトはなかなか「振り返る」ということをしたがらないのかもしれません。
反対に、いつもいつも後ろを、過去を振り返ってしまう、という方もいるかもしれませんが、その大抵の場合は、「良くないこと」だと思いながらも続けてしまう…という感じ、なのではないでしょうか。
 
 
そう、後ろを、過去を振り返ることは「良くないこと」ーだって、「過去」はもう過ぎたことで、「未来」はこれからなんだからーそういった概念が「普通」「一般的」「良いこと」という風潮があるのかもしれません。あなたはどう感じたでしょうか? 
 
 
 

誰かの、なにかを掘り起こすー逆に、ヒトは自分以外のものへの関心として、過去 / 後ろを振り返っては掘り起こしたくなる衝動があるのかもしれません。「白黒はっきりさせたい!」という自分なりの正義感もベースにはあるでしょう。
 
スピリチュアルな鑑定をしている立場から言えば、それはかなりの余計なコトと言えそうで、見える世界観に相当する行為としたなら、土足で他人の家に上がり込んでは、家の中身を物色するような感じです。(物騒すぎる…)
 

Setbackの対象は、あくまで「自分自身」です。
前を向くこと、未来を想像して、創造することーそこにフォーカス ”しすぎる” と、なにか大事なことを見落としている、ということには気づきにくいものです。

 
今までは見えなかったのだけれど、「今なら」見えますよ、という情報もあります。これは偶然なのではなく、宇宙が、あなたのガイドたちが「これ見て、気づいて」と浮上させてきていることです。今なら、「点」だったよくわからない ”アレ” が、あぁそういうことなのか…と「線」に変わる時ー
だから、一旦作戦タイムで「後退」してみるーあなたに足りなかったパーツを、やっと拾い上げることができる。魂が、心がやっと解放される、ということへのパーツは、がんばって創り上げるだけではなく、後ろにあるなにかに「気づく」ということでもあったりします。



地球には時間軸があるので、「過去ー現在ー未来」という流れがあり
上を見て、未来を創造してゆく・・「未来」
時には後ろを振り返り、落としてきたパーツを取り戻す・・「過去」
であり、最終的には「今を生きる」という「今」しかありません。


そして、これは実際に「体感」したことがある方でないとピンとこない感覚ですが、自分自身が安定するほど「今」に集中できるようになります。
「未来を憂うー不安」
「過去を悔やむー後悔 / あきらめ」
という感情が沸き上がることが少なく

「Setbackという、後ろに必要なことが落ちている時には、自然とそれに気づくー拾う」
「未来への創造ーはあたりまえなので、不安はあるけれど、気にならない」


 
だから、「普通」に今日を、今を生きることができるようになるー非常に、波動が高く、クリアな状態と言えるでしょう。「今が幸せなら、それでいいじゃん」といった短絡的な思考回路とは言わずもがな、全く違います。
 

○○が良くて、××はダメ、という二択の思考だと、なかなか後ろにある「なにか」に気づく機会がありません。時には「Setback」という、後退して眺める視点も必要です。教皇の視点で、静かに自分を見渡してみたら…なにか見落としている大事なパーツに気づけるのかもしれません。


 


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