宇宙元旦、再び

西洋占星術

西洋占星術での「宇宙元旦」とは、『春分の日』のことを言います。ちょうど、牡羊座0度の位置に太陽が来るー12星座で一周するサイクルのスタートに当たる時です。
 
これは、占星術という1つの学問、術式としての決まりであり、実際の空に輝く星たちは?というと、春分の日(今年は3/20)には、太陽はまだうお座の付近にいらっしゃった。
では、空に輝く星の配置図として「おひつじ座0度」となるのはいつかーそれが、今年は「4/14」です。
そう、宇宙元旦再び。

ここに「天文学」的な考察と、「占星術」的な考察と違いが出てきます。
天文学的には、いわゆる「逆行」という、「惑星が戻ったように”見える”」という視点もありません。(惑星が逆向きに動くということはないので)

実際の空に輝く星たちは「星座」であり、ひらがな表記「おひつじ座」
対して
占星術では、星座ではなく「サイン」と呼び、漢字表記「牡羊座」、となるのが通説です

占星術といっても、種類はたくさんあり、インド式占星術で採用されているのは「サイデリアル式」ー術式ではありますが、現状の空に輝く星をできるだけ表現している、という方法もあります。(この場合の宇宙元旦は春分の日ではありません)

サイデリアル式に関しての詳細はこちらをどうぞ 

 
術式とか、細かい話なのではなく、結局では占星術って「当たるの?当たらないの??」ということが、もしかすると一番気になる視点なのかも…しれませんね。 

 

当たるのか、当たらないのか
という視点でみると、西洋占星術という術式も、現状の星を再現しているサイデリアル式も「当たります」
と、なんとも曖昧な表現になってしまうところ。
 
この背景には、ヒトの持つ「集合意識」その「閾値」という、見えないエネルギーが大いに関係してきます。

「上なる如く、下もまた然り」
天で起きていることは、地上でも起こるーそこに変りはなく、だからこそ同じで、ワンという一(いち)なる世界ということが言えます。
となると、上での星たちの動き、エネルギーを、下にいる私たちが受けないはずがないーサイデリアル式である、現状の星の動きに軍配が上がる。のですが、それだけという単純なハナシでもありません。
 
 
人が2人で「集団」「集合」となり、そこには、共通の「意識場」が形成されていく。深いところでは、これらがどんどんつながっていき、これが最終的に「ワン」という宇宙にたどり着く、という壮大なストーリーがあります。
 
この「集団意識」、初めは2人、5人、10人…少ない人数だったものが、だんだん桁が増えていくとどうなるのか?

  • そういうのは…ちょっとおかしい、と思う
  • おかしい、とは思うんだけれどね…
  • そうかもしれないね
  • きっと…そうなんだよ

こういった、「否定 / 肯定」それぞれのなにかは、集団意識が膨らむにつれて「現実の変化」を引き起こすことにつながります。
「おかしいよね」「わかってはいるんだけれど…」
この気づきの現実化、でいうと「コロナ禍」があげられます。なんとかしなければ、とは思ってはいるよ、なエネルギーが「閾値」を超えて、「ハイ、ではなんとかしましょう!!」が大強制的に行われる。
 

つまり、占星術的視点が、実際の天ー上(うえ)の如くとは微妙に違っていても、なぜ当たるのかーみなの集合意識、その「閾値」が超えているからです。
さらに突っ込むと、なぜみなは「それ」を信じるのか、そうだよね、に到達するのか、といえば
「見えていることだから」
の一言に尽きます。「逆行、しているように”見える”」「ホロスコープ上は、春分の日が牡羊座0度」に【見える】ーここに「だって事実ですよね?」の圧倒的パワーがあります。


人気の刑事ドラマでもお決まりのセリフ
「証拠はあるの?」
そう、ここは物質界なのだから、眼に見える、確たる「証拠」が必要なのは当然のこと。だからこそ、眼に見えることを事実と認め、それが揺るがないという世界観が形成されます。 

 
 

占星術式でみれば、サイデリアル式なのか(もう1つはトロピカル式と言われます)、どちらを採用するかは個人の立ち位置です。当方は、実はどちらも採用しており、文字では表現しにくいのですが、「サイデリアル式タイプ」と「トロピカル式タイプ」があると思っています。  
 
とはいえ
宇宙元旦に関しては、サイデリアル式に1票、という、よくわからない(?)ところにおります。

占星術を例に挙げてきましたが
ここ地球では「できた / できない」「その証拠は?」という眼に見えることが非常に重視されがちです。そこを重視するな、という反対意見なのではなく、ちょっと逆発想をしてみると、見える世界観は変わってくる…のかもしれません。

「物質的なことは、霊性エネルギーの結果でしかない」

集団意識が高まれば、それが現実化となるように。宇宙の法則としても「出したものが、返ってくる」と言われるように。

見えない世界だから信用できぬ、なのではなく、それが基盤となり「見える化」が行われてゆく、のだとしたらーあなたは、見えないエネルギーとして、どこを観て、目指して、意図して進んでいきたいでしょうか?
 
宇宙元旦再び、の今、今一度自分を振り返ってみてください。
ちょうど満月近い配置となっているので、焦って行動するというよりは、じっくり力を緩めて脱力しながら、しばし内省のお時間をとってみてください。
おひつじ座の、力強く前に進むエネルギーがサポートしてくれるでしょう。

 

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