以前「本心に辿り着く、3つの質問」という記事を書きました。
そういった、いわゆる究極な質問ーその答えを考えた時、普段の顕在意識からは見えない本質が浮かび上がってくる、というものです。今回は、そこから発展し「1つの質問」に絞って、その答えを振り返ってみます。
ヒトは成長するものなので、時間をあければ、同じ質問でもその答えは変わってくるでしょう。とはいえ、現状はもちろん、基本の資質や心のブロックなどさまざまに浮かび上がってきます。そして、このたった1つの問いかけは、今世の魂のテーマに必ず関連しているものです。
ご興味のある方は、ぜひ読み進めてみて下さい。
質問
今回の質問は
「明日で世界が終わるなら、あなたは最後になにをしたいですか」
そもそもが「IFーもしも」という仮定の話です。なので、現実的にということは無視してしまってOKです。
例えば、「○○の国へ行きたい」となった時、明日で世界が終わるのに、誰が飛行機を運営してくれるのですか?、とか。便がないですよね?とか、そういった具体的なことは無視、です。
さらに、不可能なことでもOKです。
もう他界された方と、もう一度過ごしたいとか、おばあちゃんの手料理をもう一度、とか。
ポイントは『1つ』ということです。
誰それと、どこで、なにをして…ではなく、1つに絞ってみて下さい。
あなたは、どんなことを思いついたでしょうか?
答え
いわずもがな、その答えがあなたが望んでいる姿です。
「それ」にまつわるあれやこれやはありますが、たった1つということに絞り込んだ時に残ったことーそれを軸に、ではそのために今なにが足りないのか、なにを準備するのか、改めて逆算しながらの「今」が明確になります。
現状との乖離が少ない方は取り掛かりやすいでしょうし、この問いかけはここで終了です。
最後に残った1つ、というのは、自分にとっても意外な答えになることも多いものなので、新たな気づきを得られたのではないでしょうか?
さて
今回掘り下げてみたいのは、この回答で「過去の出来事」「現状ではどうにもならないこと」が出てきた場合です。該当する方は、読み進めて見て下さい。
過去の出来事
過去の出来事を上げた場合、シンプルに言えば
「そこで時が止まっている」ということであり、重要な側面として
「そこに多大なる欠乏”感”を持っている」
なんども書いていることですが、「欠乏」ー欠けていること、満ちていないことと、「欠乏感」ーそれを足りないのだと、ヒシヒシと感じていること、は別物です。
そもそもの人間自体が完全体ではないので、皆なにかしらの「欠乏」という足らぬ要素を持つーそれが個性でもあるのです。
そこに「足りない」というネガティブ感情が伴うのが「欠乏感」。あなたは過去の、現状ではどうすることもできないなにか(答え)に対しての欠乏感を持っており、ざっくりではありますが、だから「満たされない」という現状、感情がつきまといます。
つまり
なにか新しいことに踏み出したり、1つのことに集中できないのは、やってもやっても「満たされない」「どうにもならない」という、この「欠乏感」が根幹にあるからです。
まずは、そうなんだな、と気づくこと、素直に感じて、それを受け入れてみて下さい。そして、ではどうしようかな、という次の展開へと余力のある場合には、ぜひ読み進めてみて下さい。
自分へのベクトル
今世の最後の最後にこれをしたい、ということに、過去の、現状ではどうにもできないことを選択する。
対誰か、という、既に他界されている家族や大切な人、ペットちゃんとだったり
自分が、今ではできなくなってしまったけれど、過去にできていたことをだったり
あるいは、(他界されてはいない)誰かとの成就、ということだったり。
大きく共通していることは、「自分を見ていない」ということがあります。
誰か、なにかということが思考や希望を占めており、自分であっても「過去の」という、現状の自分には向いていませんね。
ケースバイケースではあるので、ひとくくりにはできない、ということが前提として、
今のあなたに強烈な「欠乏感」をもたらしたその出来事たちは、あなたの魂テーマにつながる大きな「学び」「実り」をもたらす出来事たちです。
だから気づけた、あれがなかったらそうは思わなかった、大きな転換をさせられた、ターニングポイントになった・・・つらく、痛みを伴うからこその、飛躍 / 対価も大きいものです。(困ったことに…宇宙はドSです)
「自分」を見ることが、次のステップであり、「欠乏”感”」から抜け出せる方法です。
逆の発想として、イメージをしていただきたいのですが、例えば
自分が本当に大切にしている、愛している誰かのためなら、「自分はどうでもいい、なんでもするよ!」という思考になることも多いかと思いますが、その全力で愛を送っているお相手の、一番の願いは「あなたが幸せでいてくれること」「あなたが、楽しんで笑っていてくれること」だったりするわけです。
あなたが愛する誰かのためにできることー自分で自分を思うこと、大切にすることが、愛する誰かへの愛に応えられる方法でもあります。
あなたがどんなことを大切にし、どんなことを重要と考え、そしてなにに欠乏感を感じていたのか。
それがなんとなくわかってきたとして、次のステップは自分へのベクトル…と言われても、よくわからない、かもしませんね。
そこで
一番最初の質問に戻ってみて下さい。
最初は「1つ」だけ、という条件で「世界が終わるなら、なにをしたいか」を考えました。
今度は「2番め」「3番め」…と、1つずつ肉付けしてみて下さい。
どこ、という場所 / なに、という行動・・・それらが、今、現状あなたにできることを具体化させてくれます。こんな思いを持っていたんだーなら、まずは○○から始めよう、といった感じですね。
そういった、自分へと真剣に向き合う時、見えない存在の自分たちも、一生懸命協力をしてくれます。そこから見えてきたこと、感じたことを、ぜひ取り入れてみて下さい。
「自分たち」がつながる、一体になることで、欠乏”感”を手放せるー人生は大きく変わります。