ポジティブに対して、ネガティブは「良くない」というイメージがあるのではないでしょうか?
ことスピリチュアルでは、潜在意識に潜むネガティブ感情を消去する / 上書きする(書き換える)と言ったこともよくよく、謡われています。
あなたは、このネガティブを消去する、ということに興味があるでしょうか? また、現在抱えている「ネガティブ感情 / 出来事」はありますか? ちょっと気になる…という方は、ぜひ読み進めてみて下さい。改善策の1つとして、お力になれるかもしれません。
結論
最初に結論からお伝えすると
【ネガティブは消去しきれるものではない】
その ”コントロールするぞ” 感こそが、波動をダダ下がりさせる要因とも言えます。
※注!波動は低いけれど、強さがあれば、ある程度のコントロールは誰でも可能です
波動の高低と、強弱は別物です
その理由としては、まず顕在意識だけでコントロールしきれるものではない、ということと、
2つめには
喜怒哀楽というように、陰陽バランスというように、全部あって「1個」というのが宇宙バランスだからです。ネガティブだけ、自分の都合の悪いところだけは見ない、というのは、なかなかに虫が良すぎるというところですし、当然ながらそのひずみも出てくる…と、なんとなくイメージできるのではないでしょうか?
受け留め方の話
少し焦点を変えてみます。
ネガティブかどうか、というのは、「それ自体が」ネガティブな出来事、ネガティブ感情を引き起こすこと、というよりは、受け留め方による、というところでもあります。
少し極端な例で言えば
- ゆっくりなのか、トロイのか
- おおらかなのか、いい加減なのか
- 優しいのか、優柔不断なのか
- かしこいのか、ただの世間知らずなのか
つまり、すべてはコインの表と裏のような局面を持ち、
「メリット / 長所として出ているのか、作用しているのか」
「足りないから / あるいは過ぎたるは及ばざるがごとしで、結局デメリット / 短所として出ているのか」
という違いであり、もともとが「1つなんですけど・・」ということになります。
なので
ネガティブを遠ざける / 見ない / 消してしまえっ
というのは、ちょっと不思議な観点であり、自分自身の変容で変わってきたり、悪く言えばバランスを崩している場合では、なんでもかんでも「ネガティブ」に偏ったりしてきます。ので、いつまでたってもキリがありませんね…
対処療法
とはいえ、自分自身に多大な影響を及ぼしたつらい出来事、を誰しも少なからず持っているでしょう。それが、心の奥底で信念体系として刻み込まれ、思い込みとして大きな枠を持つことにもなってくる。
もうそんなつらい思いは二度としたくないから、という防衛反応の1つとして、人を拒絶したり、自分を奮い立たせることが普通になってしまっている、ということもあります。
言葉の表現としては
それらは「消去する」「書き換える」ということにはなりますが
実体としては
「そうなんだ」と認めて、「手放す」ーもう自分は変わった、と意識することから、新しいステージが始まります。思い込みーそう思ってきたけれど、もう違うんだ、ということに、気づいて、変容を受け入れるという姿勢が必要です。
あまりにもその「枠あり」の人生に慣れてしまうと、それが「免罪符」みたいになってしまって、なんでも「だから仕方ないじゃんか」というような捉え方にもなってくるもので、免罪符がなくなると…却って混乱してしまう、すなわち「変容を嫌う」ということも、実際には結構あるパターンです。
この部分のわずらわしさを「消去」という言葉にすり替えれば、なんだかとっても簡単に思えてきますし、正直そういったことも、スピリチュアルの技術的に<<一時的には>>可能だと思われます。
一時的には~
しばらくは改善したように感じても、結局またムクムクと起き出す、ということにはなってきそうです。魂の学びは、「自分で」という気づきから生まれるので、誰かと「共に」ということは可能でも、「やってもらう」ということでは、単位が修得できません、みたいな感じ…でしょうか・・
要は、それらは「鎮痛剤」のような役割です。
痛みがあるから、鎮痛剤 → 痛みが和らぐ…けれど、根本的な原因には対処をしていないので、ことあるごとに、いつでも痛む。痛い。痛い。ねぇ、いつまでたっても同じことの繰り返しだよね??→ なにをやっても変わらない!という、これまたネガティブ感情がさらに勃発してしまいます。
未来から過去に流れる時空間
だとすれば、自然と「対処療法」だけではなく、「根本療法」というその原因ーお手軽にネガティブを上書きするだけではなく、しっかりと自分と向き合って…ということをする以外に方法がなく、ショートカットは存在しません。(したとして、それは一時の痛みを和らげる効果のみ)
自分の意識を拡大すること
ネガティブを見ていたけれど、反対のポジティブ要素もあるものだ、ということが、少しずつでも見えるようになってくると、受け留め方が異なってきます。
そういったことから、
「過去は変えられないけれど、未来は変えられる」という、現実創造に対して
「過去も変えることができる」という、新しい発想が根付いてくるのです。
地球での時間の流れは、「過去→現在→未来」という一方通行ですが、
反対に、時間は未来から流れてくるー「未来→現在→過去」という考え方もあります。
望む姿を見据えることで、そのために「今」なにをするのか、が決まり、そういったなりたい / ありたいという自分=すでにそうなっている自分、から過去を見れば「あぁ、そんなこともあったねぇ」と、感慨深く思い出すことができる、というもの。
そう、ネガティブな出来事や感情が、今の自分を作っているのだと、決して無理くりではなく納得できるようになってきて、「ネガティブ」というエネルギーの性質が変わってきます。
不思議なもので、消そうと思いっきり払おうとすると、余計に負の感情はつきまとい、頭から離れなくなってしまいます。
それよりは、急がば回れー自分を見つめ向き合い、統合意識感を養うことに専念してみてはどうでしょうか?
コントロールをしようとする想いは、かなり波動を「低く」します。周りや宇宙は、自分の波動と共振共鳴するのですから、ならば波動を「高く」保てるような、統合の意識へと、眼を受けてみましょう。
今まで見えなかった「ウラ」と「オモテ」が見えてきます。